モンハンブログ 週末の笛吹き

主にMH3GとMH4、MH4Gそしてモンスターハンタークロスのプレイ日記を書いていきたいと思います。現在は「ロキ」という名前でオンラインに出没中。モンハン以外の事を書くブログ「ロキの試験的駄文」も始めました。

モンハン小説未来編 第7話 ウルズとフレイア、ハチミツ採取に行く 01から03 

モンハン小説未来編。
その第7話をアップさせていただきます。

おそらくは四回に分けて投稿することになるかと思います。
よろしくお付き合いお願いします。

さて今回は、みんな大好き採取クエスト。

ハチミツの採取クエストに、ウルズとフレイアの二人が挑戦します。
「採取専門狩猟団」の二人が同行するため、定員オーバーで、アイルーのロキはお休みになります。

どうでもいいけど、狩猟団の名前は「ハチミツ狩猟団」にしたい気持ちもあったけど、それだと昔あったモンハン動画とかぶるのでボツになりました。

そんな話はともかく。

採取回。
お楽しみいただければと思います。


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01.出会い

 私、ウルズと、フレイア、ロキは、月に一度、勉強会と行動計画の立案を兼ねた打ち合わせをする。たまにローゲも混ざる。
 場所は決まって集会所。アイルー屋台前のフードコート。
 朝から夕方まで、結構な量の資料を持ち込み、机に広げて打ち合わせを進めるので、昼の中休みに、その場から移動せずに好きな食べ物を注文できるフードコートはなかなかに便利なのだ。
 
 気持ちのいい秋晴れのその日。

 私たちは、ギルド謹製の地域と季節ごとのモンスターの発生頻度を記した資料、モンスターの生態に関する書籍、雪山装備に必要なアイテム一覧表、主な狩猟場所の冬の気候と、雪が降った場合の地形変化を記した地図などを持ち込み、冬に向けてどのように行動するかを議論していた。
 今回、ローゲは別パーティのオトモとして出ているため、不在である。

 冬になると、狩場は大きく様相を変える。
 環境が変わるのはもちろん、出現するモンスターまで様変わりする。

 雪が降ると山岳地帯に現れて、物品輸送の脅威となるドドブランゴ。
 冬眠準備のため人里の畑にまで出没するアオアシラ。
 雪や冷気を求めて渡ってくる一部の飛竜種たち。

 逆に、寒さを避けるため別の地域へと飛び去っていくものや、冬眠して出てこなくなるものもいるが、食べ物の少なくなる冬は、モンスターの気質が荒くなる季節でもある。
 夏とは生態系が変質するため、ハンターもそれにあわせて準備をしたり、移動をしたりする必要が出てくるのだ。

 私たちは、基本的には今居る街を拠点として、移動はしない事を決めた。
 その上で秋から冬にかけての相手となるモンスターを選定し、そのための用意をどうすべきかが、今回の議題である。

 午前中の話し合いは、「大量に必要となるホットドリンクをいかに安価に購入するか」から始まって、「夏季と冬季の狩猟場の変化に関するデータ整理」「狩場までの移動手段確保に関して」など、狩猟のごく基本的な事柄の打ち合わせに終止していた。

 そうこうしているうちに、昼になり、議論も一段落ついて、私たちは一度、ペンをおいた。

「とりあえず、基本的な方針は決まったわね。それにしてもやっぱり、ホットドリンクはギルドの取りまとめに申し込むしかないかぁ。何か伝手があればいいんだけど……」
「無いものは仕方がない……とりあえず、あとは個別のクエストやモンスターにどう対応するかだけど、それは午後からでいいと思うニャ。一旦食事にするニャ」
「そうだね……。……あの……ちょっといい?」
「なに? (ニャんだニャ?)」

 私の呼びかけに、フレイアとロキの声が重なった。

「実は、こんなのを持ってきたんだ」

 私は、書籍や筆記用具を入れていたトートバッグから、それらとは別にしていた袋を取り出した。
 テーブルの上に散らばっていた資料をかたし、その袋を置く。

 中に入れてきたのは、一口サイズの手作りマフィンを沢山。
 ハチミツをふんだんに使って作った焼き菓子である。
 
「ちょっと作ってみた。頭を使った後は、甘いものが食べたくなるだろう? ……その……一緒にどう?」
「……ウルズ……あなた、こんな女の子らしい趣味があったのね。美味しそう。いただくわ」
 フレイアが、妙に感慨深げにそう言って、一つを指でつまんだ。
 手掴みなのにも関わらず、彼女の所作はどことなく上品で、笑顔でお菓子を頬張る姿は、世の男性の多くが一目惚れしてしまうのではないだろうか? というほど可愛らしい。羨ましい限りだ。
「あら、ほんとに美味しい。ちょっとビックリした」
「俺は菓子はそんなに食べないのだけど、これは確かに美味しいニャ」
「前にも作ったことはあったんだけど、今回は図書館で借りたレシピ集を参考にしたから」
「……わざわざ調べたのかニャ……。ウルズは本当に食べ物に関しては妥協をしないニャ」
「……そんな、人を食いしん坊のように……。まあでも、今回のは自分でもよく出来たと思ってる。採取した中でも特に上質なハチミツを選別して使ったしね。あと、それから」
 私は、トートバッグから小さな水筒も取り出す。
「これはさすがに味見程度だけど……」
 言いながら、コップ兼用の水筒の蓋に、琥珀色の液体を注いだ。

 それを見て、ウルズとロキが「ミード(蜂蜜酒)か」と、声を揃えた。

「これもハチミツから作ってみたんだ。それにしても、よく知ってるね 」
「私の生まれた村でね、竜神族の女性村長がバーをやってるんだけど、そこで自家製のミードも出しているのよ」
「隊長……その村長と結婚した村付きハンターが副業で風呂屋を経営していて、そこでも出しているニャ」
「懐かしいわ」
 フレイアは私が差し出したコップを受け取ると口を付けた。
「???」
「どうかな? 私もまだ味見をしていないんだけど……」
 言いながら、自分でも口に含んでみる。
 ……アレ?
「俺も飲むニャ」
 私は、首を傾げながら、ロキにコップを渡した。
 最初に口を開いたのはフレイアだった。
「……悪いけど……なんかトゲトゲした味ね……」
 言って、少し眉をひそめる。
「アルコールは確かに感じるニャ。だから酒にはニャっているんだけど……」
「……微妙……だね……。ゴメン」
 何が悪かったんだろう? その村長のミードの作り方なんか教えてくれないだろうか? などと考え始めた時。

 後ろから女性に声をかけられた。

「ちょっとよろしいか? ハチミツに関することであれば、我々が力になれるかもしれん」

 立っていたのは、二十代も半ばから後半と思われる男女二人組。

 これが、私達とハニーハンターズの出会いだった。




02.ミミルとクヴァシル
 
「突然失礼。ハチミツに関することを話していたようだったので、素通りできなかった」
 話しかけてきたのは、切れ長の眼と冷静な喋り方が高い知性を感じさせる、ハチミツ色の髪をした女性だった。着込んでいるのはメルホア一式で、細縁の眼鏡がよく似合っている。
 背負っているのは操虫棍で、腕には見たことのない蜂のような猟虫が止まっている。

「一つ、頂いても?」
「……あ……はい」
 突然のことで驚いていた私は、言われるがままにマフィンを一つ渡す。
 女性は、それを二つに割って口に入れ、ゆっくりと味わいながら咀嚼した。
 噛みしめるように味を確かめながら、後ろに控えていた長身の男性に残っている片方を渡すと、アシラ装備にライトボウガンのデザートストームを背負ったその男性は、まず匂いを確かめてから、こちらもゆっくりとした動作で口に運んだ。

 食べ終わった女性が、指で唇を拭って語りだした。

「甘みは控えめだがしっかりとしたコクのあるハチミツが使われているようだ……」
 考えるように顎に手を当ててつぶやくと、男性の方を振り向いて言った。
「落陽草の蜜を中心に、七色たんぽぽのものが混じった感じだな。どう思う?」
 ゆっくりとマフィンを飲み込んだ男性が、女性の問いかけに答える。
「わたくしもそう思います。このあたりの植生を考えるに、フニット山麓あたりの蜜でしょうか」
 フレイアとロキが絶句している中、私は驚きを持って彼らに話しかけた。
「確かに、使ったハチミツはフニット山の近くで採取したものです。何の花の蜜なのかまでは把握していませんでしたが……」
「やはりか」
 女性は、自分たちの感覚と知識の正確さに満足したのか、ニヤリと笑った。
「使用されたハチミツも良いもののようですが、それ以外に関しても丁寧に作ってあります。個人が趣味で焼いたものとしてはかなりレベルが高いと言えるでしょう。惜しむらくは、基本に忠実すぎて個性に欠ける事くらいでしょうか」
 男性が、静かな表情で付け加える。女性は腕を組んでうなずき言った。
「だが、甘みのメインとなるハチミツは素晴らしい。漫然と集めただけのハチミツでは、この味は出まい」
 
 ……この人達は……。

 自分の中に、興奮という感情が生まれるのがわかった。

 この人達は、わかっている!

「ハチミツは、甘みの強さよりもコクの深さを重視して、選別したものを使いました。自分としてはかなり上質なものだったと思っています」
 私は興奮を押し殺し、努めて冷静な口調で、使用したハチミツに関して説明した。

「なるほど、なるほど。いいセンスをしている。そもそもハチミツは蜂が採蜜する花の違いによって……」
 ハチミツに関する薀蓄を述べ始めた女性と私が話し始める。
 私の後ろで、完全に置いてけぼりになったフレイアとロキが小声で会話をしているのが聞こえた。

「(あのさロキ、ハチミツに味の違いなんてあるの?)」
「(ガルガリの滝の村のアイルー農場では、スットゥング農場長が、花の種類や採取時期に拘って蜜を集めていたニャ)」
「(ああ……あの、普段は温厚だけど怒ると怖い農場長……)」
「(そうニャ。あの人はこだわりが強かったニャ。だから花によっての違いは確かにあるはずニャ。しかし自分には味の違いはわからなかった……というか、意識して味を比べたことがなかったニャ)」

 私は、女性の話に耳を傾けながら、二人の会話も聞いていた。
 二人の味覚は、甘い。だが、それがむしろ普通なのかもしれない。

 寄生ハンターとして、様々な採取をしてきた私とは違うのだ。

 花の種類によって蜜の味がどのように違ってくるのかまでは分かっていなかったが、それでも地域と採取時期によってハチミツの味が違うのは理解していた。
 どこのハチミツにどのような特性があるのか。それは甘みに飢えていた私にとっては重要な関心事だったのである。

 一通り、ハチミツと花の種類に関する知識を、女性は話し終わった。
 かなり専門的な話だったのだが、このレベルの人たちになると基本的なことなのだろう。自分にとっても非常にためになった。あとで思い出しながらメモを取っておこう。

「さて、思わず語ってしまったが、問題はそちらのミードなのだろう? すこし貰っても?」
「はい。ミードを作ったのは初めてだったし、そもそもお酒を飲み始めたのがつい最近で。これは試験的に醸したものなので、恥ずかしいですが……」
「誰でも最初は初心者さ。ましてや酒のような特殊な食材。独学でノウハウを掴むのは難しい……ありがとう」
 私がミードを注いだコップを渡すと、女性は礼を言って受け取り、静かに口に含んだ。
 これも半分ほど飲んで、後ろの男性に残りを渡す。
 二人は舌の上でミードを転がすようにして味わい、顔を見合わせた。
「なるほど、これは……」
「こだわりの感じられたマフィンに比べて、ただ作ってみたという感じですね」
「はい。お菓子に比べて、作り方を記した書物もあまり無くて……」
「使ったのは、同じフニット山の蜜ですね?」
 酒に関しては男性の方が詳しいらしい。お菓子のときには後ろに控えていたが、自然と前に出てきた。女性も立ち位置を譲る。
 私はその雰囲気を感じ取って、今度は男性の方に話した。

 ……やはり、年上の男性との交流には不安な感情が湧き出るのだが、しかし自分のレシピレベルを上げるいい機会だ。このチャンスを逃す訳にはいかない。
 私は不安を押し殺して、話した。

「はい。本当はもう少し糖分が多くて香りの強い……例えばもっと北の平原の方のハチミツが良かったのかもしれませんが、そっちに行く機会が最近なかったので……」
「そうですね。ミードに関してはその考え方で間違いはないでしょう。ただ、この酒を諦めるのも早計にすぎます」
「そうなんですか?」
「数ヶ月ほど、寝かせてごらんなさい。確かに今は悪酔いしそうな味ですが……そうですね、半年もしたらこの刺々しさは取れるでしょう。そうすれば随分と飲みやすくなるはずですよ」
「なるほど……勉強になります。……あの……あなた達は一体……?」
「おっと、名前を言っていなかったな」
 女性が腕を組み、胸を張って答える。
「私はミミル」
 男性も小さく会釈をして名乗った。
「クヴァシルと申します」
「我々は、狩猟団ハニーハンターズの……ええと……うん……一員だよ」
 女性……ミミルが所属を言うと、クヴァシルが怪訝な顔をして彼女を見た。
 少し不思議に思ったが、私にとってはむしろその狩猟団の名前が衝撃的だった。

「ハニーハンターズって……“あの”ハニーハンターズですか!?」



03.ハニーハンターズ

 ハニーハンターズと聞いて驚く私の袖を、フレイアが引っ張った。
「ごめんなさい。聞いたことが無い狩猟団なのだけど……」
「……うん、まあフレイアはあまり知らないかもしれない」
 ハニーハンターズに関して、ミミル師とクヴァシル先生の前でどのように説明しようか、と一瞬考える。
 が。
 私が話すよりも前に、ミミル師が笑った。
「フレイアさんか。いや、ハチミツに気を取られて、こちらのお嬢さんとばかり話してしまった、申し訳ない」
 クヴァシル先生がそれに付け加える。
「普通のハンターには、あまり知られていない狩猟団であるのは確かです」
 そこで、私は自己紹介をしていないことに気づいた。
「すみません。私はウルズといいます。こちらはフレンドのフレイアと、ロキ」
「よろしく」
「よろしくお願いします」

 挨拶をしあって、ハニーハンターズのお二人も席に付いた。

 一息ついて。
 私は、フレイアに対してハニーハンターズの紹介を始める。

「それで……ハニーハンターズなのだけど……。簡単に言うと採取専門狩猟団の大手中の大手。ハチミツの収集に特化した狩猟団なんだ」
「……採取専門……」
「……狩猟団かニャ……」

 ハンターと言えば、まずモンスターを狩ることが第一であるという意識の強い二人は、ワケがわからないという顔をする。

「私のような、採取を中心に活動していたハンターにとっては有名な狩猟団なんだけど……」
「……その筋で有名と言っても、採取だけなら狩猟団を作るほどの必要があるのかニャ? 個人でできそうニャ気もするけど」
「確かに、採取専門狩猟団の多くは数人、大きくても10人前後で、独自の売先を持たず、採取物を一括でギルドに収める程度の団が多い」
「……つまり、小規模な採取専門狩猟団って結構いっぱいあるんだ……? 知らなかったけど……」
「うん。でもね、ハニーハンターズはそういった零細狩猟団とは規模が全然違う」

 私達の会話に、お二人は口を挟まず、たまに頷きながら耳を傾けている。間違ったことは言っていないはずだ。

「フレイアは、ハニーカンパニーって知ってる?」
「……聞いたことはある気がする……確か、市販のハチミツに、そういうラベルが貼ってあったような……」
「うん。ハチミツの採取や生産のみならず、加工、流通、販売、研究、広報などの部門があって、独自の流通網までもを持っているハチミツ専門の企業連合なんだけど……」
「なるほど、その連合の一部がハニーハンターズというわけね……?」

「ちょっと違う」

「??」
「どういうことニャ?」

「確かに、ハニーハンターズはハニーカンパニーの一部だけど。しかしそれだけでは正確じゃない」
 そう言って、私は一息つけてから言葉を継いだ。

「ハニーカンパニーの母体であり、巨大な組織に成長した今でもその中核となっているのが、狩猟団ハニーハンターズなんだ」

「……そ……そう……」
「なんというか……思っていたよりも規模のデカい話だニャ」
「うん。このレベルの採取専門狩猟団となると、あとは蝶を始めとした珍しい昆虫を集めて、各地の好事家や昆虫研究家、あるいは素材屋に卸している“花蝶風月”か、キノコ専門の“妖精の輪”か……それくらいしかないよ」
「(……大規模な採取専門狩猟団なんてマニアックな組織……まだそんなにあるんだ……)」
「いや、ウルズさん、詳しいねえ」
 嬉しそうな眼をして、ミミル師が私を見て言った。

 ハニーハンターズに所属し、あれほどのハチミツ知識を持つ人に褒められたと思うと、思わず胸が熱くなる。
 内心では少し気圧されながら、私は答えた。

「その……私はいろいろと問題があって採取専門狩猟団に所属することはできなかったけど、でも採取が食いつなぐための手段だったから……。そういう情報には敏感だったんです」
「なるほど」
 ミミル師は、静かに頷いてから、続ける。
「ハニーハンターズに関しては、大体いま話して貰った通りなんだけど。でも大規模狩猟団と呼ばれる中でも規模の違いはあってね。“花蝶風月“はともかく、“妖精の輪“に比べれば我々なんて小さいものである、とだけ補足しておくよ」
 薄く笑うミミル師の言葉に、クヴァシル先生が付け加えた。
「あちらは、食用はもちろん、薬用、呪術用、観賞用。そのほかにも香料や素材需要と、取扱範囲が多岐に渡りますからね。ハチミツ一辺倒の我々では、あの規模には達し得ませんね」
「もっとも“妖精の輪“は規模が大きくなりすぎて、コングロマリッド化しているからな。企業的結束は我々のほうが強いという自負は、ある」
 ミミル師は、自信ありげにそう頷いてから、私達を見回した。
「しかしまさか、偶然の出会いから、ハチミツに関してこんなに楽しく話が出来るとは思わなかった。どうだい、これも縁だ。お三方、ギルドカードの交換をしてくれないか?」

 ミミル師の申し出に対して、私は強く頷いた。
 まさか、“あの”ハニーハンターズのメンバーと、ギルドカードの交換ができる日が来るとは!
 私のカードは、これでフレイア、ロキ、モス卿、ローゲ、そしてハニーハンターズのお二人となった。
 
「ところで、ミミルだn……さん……。ミミルさん」
 クヴァシル先生が、ミミル師に話しかけた。
「ふ……なんだクヴァシルくん」
「クエストの出掛けに、フニット山のハチミツを使ったお菓子とは、それこそ縁。どうでしょう、もとより我々のみでは不安もあったわけですし……」
「そうだな。普通のハンターであれば依頼しにくいが、ハチミツ採取にここまで理解を示してくれるハンターならば、協力を頼むのもやぶさかではない」
「??」
「なんでしょう?」
「うん。実は、ちょっと採取クエストの協力をお願いしたくてね。いや、忙しいならば仕方がないが」
「……採取ですか……?」
 少し訝しげにフレイアが聞き返す。

 ……
 …………

 フレイアの気持ちはわかる。採取クエストでは、時間がかかる割に儲けにも、ギルドに対する実績にも繋がらない。

 だけど。

 だけど。私は。
 ご一緒したい。
 
 私はその意志を強く瞳に込めて、フレイアを見つめた。

 フレイアは私の視線に気づくと苦笑いをし、少し考え、溜息を付いてから、仕方ないか、という表情を見せて頷いた。
 
 ありがとうフレイア。
 無言のコンタクトで意思統一をし、私はお二人に対して答えた。

「行きます! ぜひ! ご一緒させてください!」
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category: モンハン小説

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コメント

ヘイムダルさんいつの間に・・・

いやまぁ「未来編」ですからね。
何がどうなっていてもおかしくはないw

それはさておき、執筆お疲れ様です♪

しかし、突如現れた二人の所属がわかった途端、敬称呼びになってるウルズさん。
実はお姉さん扱いされるとチョロいフレイアさん同様、結構チョロい部分が・・・とか言ったら睨まれそうかな?

実はお偉いさんっぽいお二人に、個性的ハンターが沢山いそうな採取専門狩猟団。
今後が楽しみです。

yuki #Z0eBfVjg | URL | 2017/06/30 05:46 | edit

Re: ヘイムダルさんいつの間に・・・

>>yukiさん

実のところ、ヘイムダルさんの……は、本編の最初から既定路線で。

だから、かつて「私的にはベッドを共にしていた」副官と同じ、顔に傷のある女性村長だったりしたのですが。
ここまでの流れで、ヘイムダルさんが副官を「見て」いたのは第一話だけ。村長もあまり目立たせることが出来ていませんでした。

副官が「見えて」いる間は、ヘイムダルさんは心の傷が癒えておらず、仕事は一生懸命にするけど、プライベートな部分は一切前に進めていない状態なんですよね……。
心の傷の深さを本人は自覚すらしておらず、進めようとしても、どこかで心がブレーキを掛けてしまう状態というか……。心に傷を負っていることを自覚して受け入れて、それで始めて彼も前に進むことが出来るようになります。

次が最終話の予定の、本編。

その前に幾つか、村長のエピソードを書くか(内容はまったく未定)。
あるいは、発表する意思と構想だけはあるけどまだ手を付けていない番外編「11匹のアイルーの日常」でそのあたりに触れてから最終回を書くか。
ああ、いまこれを書いていて、ヘイムダルさんが村長をデートに誘って一緒に出かけるのを、アイルー数匹とロリフレイアが尾行して観察している話が思い浮かんだり……。

まあ、色々と迷っています。

さて。
今回のウルズは「好きなアイドルに出会ったファン」状態。
実のところ、かなり浮かれ、かつ張り切っています。

ただ、内面的にはともかく、表には出さないようにしてしまうのが彼女の性格……というか、喜怒哀楽を外に出さないのが習性となっているのが彼女の哀しさというか。

今回は重苦しい部分を書くつもりはないので、自分でも楽しんで進められそうです。

ロキ #- | URL | 2017/06/30 08:10 | edit

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