モンハンブログ 週末の笛吹き

主にMH3GとMH4、MH4Gそしてモンスターハンタークロスのプレイ日記を書いていきたいと思います。現在は「ロキ」という名前でオンラインに出没中。モンハン以外の事を書くブログ「ロキの試験的駄文」も始めました。

モンハン小説『週末の笛吹き』 第六話 ギルドナイトと密猟者 その1  

 遅刻してしまいました。
 が、姑息にも投稿時間をいじり、9日金曜日に投稿したような体にしようかと思っているのはとことん内緒です。

 それはともかく。

 濡れ場から始まる第六話。

 前にも予告していましたが……「どうせオトモアイルーであるロキに悪いことを吹きこまれたロリフレイアのイタズラで、ヘイムダルさんがびしょ濡れになって、これが本当の濡れ場でございます、とか言うつもりだろ?」とか思ってた? 残念、ガチ濡れ場でした!

 まあ書き慣れていないので、大してエロさは表現できませんでしたが。

 それはともかく。
 ギルドナイト二人組の登場。
 ほんと、自分の中ではやっと登場させることが出来たという感じがあります。ずっと話を進めるのを怖がっていたので。

 この第六話が、モンハン小説全体を見た場合での最も大きな山場。
 力を込めて書いていきたいと思います。



物欲大社へお賽銭を上げる ミ⑤



01.
 夜の森の中。
 以前、ヘイムダルとユヅキ、そしてオトモアイルーのテュールが、ネルスキュラ変異種……通称「ブラックウィドウ」と戦い倒した洞窟から、一組の男女の睦み合う声が聞こえていた。

 洞窟の外から覗き込むものがあれば、最初に目に入ったのは女性の臀部だったであろう。
 上半身は岩陰に隠れてはいたが、立ったまま男性と接合させ、前後に激しく動かしている腰や尻が見え隠れしていた。
 
 洞窟の中は、モンスターにも視認されにくい紫色のランタンに照らし出されていた。

 一糸纏わぬ二人のうち、より積極的に動いているのは女性の方で、男性の股間で怒張している男根を自らの中に迎え入れ、何に憚ることもなく悦楽の嬌声を上げている。
 男性はそれに比べれば静かだったが、主導権を女性に渡しながらも、その動きに巧みに反応しながら、淫らな快感を高めあっていた。

 男女は同時に性的興奮の果てに近づいたらしく、女性は全身を震わせながら、激しく細かかった腰の動きが、より深くまでくわえ込むような動きに変わる。男性も愛液に濡れた陽物を女性の奥へと叩き込むように、強く深く挿入する動きになった。
「で……出ます!」
 男性の若く張りのある声が、絞り出される。
「いいぞ、来い、……なかに……」
 やがて女性も絶頂に達し、痙攣しながら動きを止める。
 二人の繋がった部分の隙間から、白濁した粘液が僅かに漏れだし始めた。

 それでも硬さが落ちない男性の象徴を下半身で捉えたまま、女性は男性に密着するように首に手を回し、脱力してその肩に自分の顔を預けた。

 息を乱しながら、女性は言った。
 その声は上気していて、淫を含み艶っぽい。
「全く、我の息を切らさせるような存在は、お主しかおらん。本当に、いい拾い物をしたものじゃ」
 女性のほうが、男性よりは少し年上だろうか。
 均整の取れたその身体を汗で濡らしている。
 男性は、まだ幼さが残る顔つきで、ひょろりと背が高く、遠目にはややひ弱にすら見える。しかし女性と睦み合うために顕にした裸体に、無駄のない筋肉が躍動しているのが見て取れる。

 男性と抱き合いながら、女性は言った。
「明日が楽しみじゃ。お主がかつて世話になったというヘイムダル氏とやらと、偶然とは言え会うことになろうとはの」
 女性は、男性の耳元で、甘い愛を囁くような声で囁く。
「じゃが、名前を明かしてはいかんぞ。お主のかつての身分が漏れた場合は、悲しいことだが我が責任を持ってその場に居る者の首を、全て刎ねねばならなくなる……」
「わかっています」
 男性は、静かな声で常軌を逸したかのような女性の声に答えた。
「それにしても、少々妬けるの。ヘイムダル氏が知っているであろう、お主の昔の姿を我も知りたかった」
 詮無きことをなじるように言う女性の身体に、自分も唇をつけるようにして男性が言った。
「あなたしか知らない私の嬌態を、今、見せていましたが……」
 女性は、そんな男性に再び情熱的なキスをし、股間に手を回した。
 そしてその感触を確かめると、彼女は淫靡に笑った。

 ……
 …………

 時間が立ち。
 空が曙色に染まっていた。

 洞窟に敷かれた簡易シーツの上で、女性が目を覚ます。
 隣では、男性が寝息を立てていた。

「……ふん……全く思う様攻め立ておって……」
 上体を起こして伸びをしてから眠っている男性を見下ろし、女性は嬉しそうに悪態をつく。
 下半身の内側には、その最奥以外の部位に、未だうずくような感触と、もっとほしいという欲が残っていた。
 だが、さすがにそろそろ出発しなければいけない時間だ。
「どれ……行くか」
 女性は気だるげに、隣に眠る男性を起こし始めた。



02.
 それは、夢だとはっきりとわかる夢だった。
 だが、夢でもいい。
 もう少しだけでも、彼と長い時間を過ごしたい。
 
 夢の中のヒュミルはすでに壮年に達した男性で、小さな家の玄関まで見送りに来た妻子に、狩猟に行く旨を伝えている。
 ベテランの域に達したオトモとして、家族同然の結びつきを得ている自分も、その狩りには参加する。
 気心の知れた狩り仲間たちと共に、集会所を出た。

 そんな夢を、外から木戸を叩く音が壊し始め、消えていった。

 まだまだ残暑の熱が篭もる晩夏。
 ガルガリの滝の村ギルド出張所。

 ヘイムダルが、巡回作業の結果を、ギルドガールのユヅキに報告している時だった。

 ヒュミルとの別れのショックで失語症になり、喋ることの出来ないテュールはそれに参加せず、思わずウトウトしながら見た夢。
 それは悲しいものであった。
 かつての主人ヒュミルは、まだ幼いと言っていい年頃で密猟者の甘言に騙され、命を落としてしまったというのに、テュールの夢の中ではささやかながら幸せを掴んでいた。
 あり得ない未来の夢だった。

 テュールを悲しく甘やかな夢から引き戻したノックの音は、よく遊びに来る村長や、村の子供たちが発したものではなかった。

 ユヅキが声でドアの外の人物を招くと、音もなく入ってきたのは見知らぬ一組の男女のハンターだった。
 
 先頭を切っているのは女性で、真っ赤なギルドナイト装備一式に双剣「ギルドナイトセーバー」を背負っていた。凛々しい顔つきで、ツバの着いた羽根帽子がよく似合っている。
 後ろに付き従っている男性は、ナルガ装備一式に頭だけがガルルガフェイクという出で立ちで、完全に顔が隠されており、後ろ腰に片手剣「無明刃【道諦】」を差していた。

「失礼する。ヘイムダル氏とはそなたか?」
 ずかずかと上がり込んだ女性ハンターが、挨拶も何もなくヘイムダルを覗き込む。
「確かにヘイムダルだが、どちら様で?」
 ヘイムダルは、座っていたソファからやや腰を浮かせ、警戒しながら答えた。
 彼らの振る舞いは無礼で、その動きには剣呑なものが感じられる。
「我は、ヘルと言う」
 女性は、笑いもせずに答えた。
「ギルドナイトである。覚悟はよろしいか?」


03.
 ハンターギルドには、ギルドの掟を破ったり、ハンターとしての能力を犯罪に使った者たちを、闇から闇へと葬る集団が存在している。それは対人戦のスキルを持つ極小数の最精鋭ハンターであり、その実力は並のハンターが束になってかかっても一蹴すると言われている。
 秘密裏にギルドに属し、その秩序を護ることから、彼らはギルドナイトと呼ばれている。

 と、いうようなことが。
 都市伝説的にハンターの間では語られている。
 当然だがギルドはそのような非合法的存在など、根も葉もない噂であると否定していた。

 ヘルと名乗った女性がギルドナイトであると宣言したことに、もっとも動揺したのはユヅキだった。

「ギルドナイトだなんてそんな……!」
「落ち着け、嬢ちゃん」
 ヘイムダルは、冷静にそんなユヅキを窘める。
「仮にギルドナイトなんてものが実在したとしても、我々に消されるような落ち度など無い。単なるイタズラ者だ」
 しかし、ヘイムダルは二人への警戒を解かなかった。
 言っていることはともかく、その動きの節々に熟練した戦士としてのムダのなさが伺えるのだ。
 危険な存在であることは間違いないかもしれない。
 
 ヘイムダルとユヅキのやり取りを聞いて、ヘルがどこか楽しげな口調で口を挟んだ。
「捕獲したモンスターは、殺さずにギルドに引き渡すのが本来」
 言いながら、いつの間に取り出していたのか「部外秘」「複製」という印が押されたブラックウィドウ関連の書類束を応接用のテーブルに投げ置いた。
「主ら、それに背いておるの?」
 しかし、それに反論したのはヘイムダルではなくユヅキだった。ヘイムダルの一言で、多少冷静さが戻ったらしい。
「それは原則であって、状況によってはハンターの裁量でトドメを刺すかどうかを決めることになっています。それも明文化された形で。少なくともギルドナイトが裁きに出てくるような案件にはなり得ないはずです」
 そこまで無言を貫いていたガルルガフェイクの男が初めて口を開いた。
「ヘル様……お戯れは……」
 巨大モンスターの咆哮をも無効化するガルルガフェイクの副次的効果で、男が内側から発する声も加工されたようになっていた。元の声質がどのようなものなのかを計り知ることが出来ない。

 ギルドナイトを自称する女性ハンターヘルは、
「フフ。悪い悪い、冗談じゃ」
 と、不敵に笑いながら言った。
「だが、我々がギルドナイトなのは本当である。これを」
 彼女は、ヘイムダルに静止させる隙すら与えず、自然な動きで腰の双剣を抜いた。
 しかしそのまま構えるようなことはせず、刃の部分を持ってユヅキに渡した。
 ユヅキは警戒しながら受取り、窓際に行って光を当てながらそれを鑑定する。
「……本物……」
「どうじゃ、ウソではなかったであろ?」
 ヘルは、渡し返された真ギルドナイトセーバーを鞘に収め、いたずらっぽく笑った。
 
 その納刀の動作にもまったく無駄がなく、それを無言で見ていたヘイムダルは、彼女が自分を遥かに凌駕する実力の、超一流のハンターであることを認めていた。



04.
 口外しないことになっているのですが、ギルドガールにはギルドナイトの存在を知らされています。

 ヘイムダルに、ユヅキはそう説明した。

 ヘイムダルさんも、このことは外で言わないでくださいね。
 本物であれば、その持ち物にギルドナイトにしか所持許可が降ろされないような武器や宝飾品があって……このギルドナイトセーバーは、世に出回っているレプリカではなく、本物であることを確認しました。
 本物のギルドナイトである事を証明された場合、ギルドガールは全面的にその援助を行うことがギルド法で定められています。もっとも、ハンターさんたちが閲覧することの出来ない条文なのですが……。

 ヘイムダルは、ユヅキの説明を聞いて、普段は冷静な彼女が先程取り乱した理由を理解した。
 自分たちと違い、ギルドナイトの実在を知っていたから、ただのイタズラであると笑い飛ばすことができなかったのであろう。
 ヘルたちの持つ剣呑な雰囲気、達人であることを隠さないその動きも、ユヅキの本能的な恐怖を呼び起こしたに違いない。
 
「少し、イタズラが過ぎた。それについては反省する」
 しおらしげなことを口にしつつヘルは頭を下げた。しかしその身にまとう雰囲気は、入ってきた時とあまり変わりがない。
「我々がここにやってきた理由は一つ。追っている対象が、森の南から侵入し、北上して来ておるからじゃ」
 先程、テーブルに投げたブラックウィドウの資料からガルガリ大森林の地図を取り出し、ヘルが指をさした。
 地図は、森の外縁と河の本流の位置が書き込まれた程度の白地図だが、北側にあるガルガリの滝の村から少し南下したところにある洞窟や、ガルガリ河の支流が堰き止められて出来た湖の場所周辺までは細やかな書き込みがなされている。
 それは先日の探索の折にユヅキが完成させたもので、本来であれば部外秘である資料を書き写し、自由に持ち出せる権利を彼らが持っていることを示していた。
「我々は昨日夜に、ブラックウィドウが捕獲された洞窟にて野営をした。対象の痕跡は微かだが、さらに南へと続いていた。彼奴の行動速度などから勘案し、現在はこの村の南あたりに潜んでいると見られる。その探索の協力をお願いしたい」
「……ギルドガールには強制力を発揮できるようだが、それはハンターにとっても義務なのかね?」
 仏頂面で答えるヘイムダルに、緊張を隠せていないユヅキが青ざめる。
 ヘイムダルは、最初に圧力をかけて主導権を握ろうとしてきたヘルに対し、怒りに近いものを感じているのである。
「我々は、ハンターに対するギルド法に明記された存在ではない。それ故に、ハンターが協力要請を無視してもギルドの掟に触れるものではない。フフ。それは認めよう」
 笑いながら、ヘルは言った。

「だが、貴方は我々に従うことになる」
「ほう? 自信満々なようだが?」

「我々が追っているのは、とある密猟者でな」
 ヘルが、正体を明かしてからしばしばみせるようになった、不敵だがどこかイタズラっぽい笑い顔をした。
「そやつはギルドに除名された元ハンターで、名うての卵泥棒。その手口はの……底辺のハンターを甘い文句で密漁に誘い、彼らを囮にして卵を盗み出す。そして非合法の卵の仲買人に売り渡している卑劣な男じゃ」
 美しく、音楽的と言ってもいいようなヘルの声を聞きながら、ヘイムダルと、その後ろに控えていたテュールの顔色が変わっていった。
「我々がいま追っている標的の名前じゃが……」
「……フェンリル……」
「おお、おお。知っておったか。小者じゃが、ヤツも存外有名人だったと見える」
 芝居がかったようにわざとらしく天を仰ぎながら言うヘルを、ヘイムダルは睨んだ。

 フェンリルの名前を持ち出す辺り、こいつは俺どころかヒュミルの事まで知っている。俺は変わり種のハンターだからわからなくもないが、ヒュミルの事まで? あれがハンター登録以外の記録に残っているとも思えんが……。

「それだけではありません」
 ガルルガフェイクが、加工された感じの不自然な声で、ヘルの後ろから言った。
「その卵泥棒を追って、正体不明の黒いリオレイアが南の平原より飛来しています。すでにガルガリ河下流の村や街に被害が出ており、現在はガルガリの滝の村に接近してきています」



05.
「フェンリルとの確執までを知っているとなると、確かに俺は受けるしか無いな。協力させてもらう」
「ああ。一応言っておくがの、ヘイムダル殿。フェンリルがいかに卑劣な密猟者であったとしても、貴公の憎むべき敵であったとしても……」
 ヘルが、先程までのニヤニヤ笑いをやめ、真面目な顔で話しだした。
「それを裁くのが許されておるのは、ギルドの司法官と、我らギルドナイトのみ。おっと、こやつはギルドナイト見習いじゃがの」
 後ろに立つガルルガフェイクを、ヘルは顎で指し示す。
「ヘイムダル殿であっても、もしそれを私怨にて殺すような事態になれば、我々は殺人を犯したハンターに対し、我々の持つ権限に基づいて、適切な処置をすることになる。まして……」
 ヘルは、言葉を切って目線をヘイムダルから外す。
 その先には、静かに怒気を噴出させているテュールの姿があった。
「まして、そこで毛を逆立てているアイルーが、犯罪者であるとは言え人間を殺せば、我々は……いや、我々でなくともハンターならば、危険な獣人個体としてためらいなく刃を向けることになるだろう。心しておけ」
 
 ヘルが、そのようにギルドナイトの立場を宣言した直後。

 突然、乾いた破裂音が空気を震わせた。

 村を取り囲むように設置され、ヘイムダル傘下のアイルーたちが常駐して哨戒しているベースキャンプからの、危急を告げる打ち上げ式音爆弾である。
 破裂音は途中、間を開けながら数回鳴らされた。
 その意味は、村の南東に当たる3番キャンプから、モンスター以外の侵入を報せるものだった。

「なるほど、見事な即応体勢だの」
 ヘルが、素直に感嘆した。
「これはレイアを発見した合図か?」
「……いや、モンスター以外の侵入だ。十中八九、フェンリルを見つけたのだろう」

 ヘイムダルが正直に答えたその次の瞬間、今度は別の方角から音爆弾が打ち上げられた。
 打ち上げた数に、南西の4番キャンプからの連絡で、モンスターの襲来、それも緊急性が高いことが意味付けされていた。



06.
 「こちらがリオレイアか……我々の目的は、フェンリルの捕縛か処刑であり、例え被害が出ようがリオレイアを狩る義務はない。我々は3番キャンプへ行く。なに、地図ならば頭に入っておる。案内はいらん。ヘイムダル殿はそのネコを連れて4番キャンプへ行くがいい」
 ヘイムダルは迷ったが、フェンリルへの私怨よりも、危険なリオレイアへの対応を優先すべきだと考えた。

 飛竜の翼に対して村を囲む柵など無力であり、その吐き出す火球は容易に人命を奪うのだ。

 だが、ヘイムダルが逡巡した刹那、その脇をすり抜けるように白い影が飛び出した。
「テュール! 待て!」
 ヘイムダルの静止の声も虚しく、テュールは事務所を飛び出していってしまった。
「クソッ!」
 若い頃にはよくついていた悪態を、ヘイムダルは久しぶりに吐いた。

 ヘイムダルは、深いことを考えもせずにヘルへ言った。
「俺はテュールを止めたい。俺の配下のアイルー達は数が多く、しかも我々などより遥かに索敵能力に優れている。この森は彼らの庭だ。全て協力させてフェンリルを見つけ出すから、それと引き換えにテュールを止めるまでの間、リオレイアの足止めをお願いしたい」
「ふむ。確かに我ら二人だけで、森に潜む密猟者を見つけ出すのは、有り体に言えば面倒くさいの……だが……」
「了解しました」
 返事は、ヘルではなくガルルガフェイクがした。
「おいおい……フフ、ガルルガよ。見習いのお前が口を出していいことではないぞ」
 いたずらっぽく笑うヘルに対して、ガルルガフェイクは膝を折り、土下座の形を取った。
「ヘル様。なにとぞ」
 さすがに驚きを隠せないヘイムダルとユヅキなど目に入らないかのように、ヘルは淫靡とも取れるような艶っぽい笑い顔で答える。
「まあそなたにそこまでお願いされては、仕方がないの……ヘイムダル殿、我々は南西に向かう。空飛ぶリオレイアならばさほど苦労無く見つかるであろう」
「恩に着る」

 その時、村で休暇中だったアイルーが5匹、事務所内に殺到してきた。
「よく来た、非番の中、ご苦労!」
 ヘイムダルは瞬間的に指揮官としての顔を取り戻し、整列して敬礼をする配下のアイルーたちに指示を出した。
「エイル!」
「イエス! ニャー!」
「状況を説明する。第3キャンプにて密猟者発見。これを殺さんとしてテュールが暴走。第3、第4キャンプに伝え、総員の全力をもってテュールを止めつつ密猟者を補足しろ。捕縛は容易であれば許可する。少しでも困難と感じたら、補足し続けることを優先。最終的にはその密猟者を追ってきたそこの二人のハンターに任せる」
「復唱しますニャァ! 第3キャンプにて補足された密猟者の監視を続けつつ、それを殺そうとしているテュールを全力で止めます。その後は捕縛よりも補足を優先し、ハンター二人に任務を引き継ぎますニャァ!」
「それでいい! 急げ!」
「ニャー! イエス! ニャー!」
 応答の敬礼をするが速いか、マスカット色のアイルーエイルは、鉄砲玉のような勢いで事務所を飛び出していった。
「ついで、ソグン! ゲル! ヘルヴォル! ゴンドゥル!」
「「「「ニャー! イエス! ニャー!」」」」
「4番キャンプにて飛竜リオレイアの襲来を確認! 村に来る可能性も高い。ユヅキと協力して村人の避難及び防衛に死力を尽くせ!」
「「「「ニャー! イエス! ニャー!」」」」
「戦士の死は名誉! それ以外の者の死は何にも勝る恥辱と心得よ!」
「「「「ニャー! イエス! ニャー!」」」」
「よし! 行け戦士たち!」
「「「「ニャー! イエス! ニャー!」」」」
「わ! 私も、村の人たちを避難させます!」
「頼む!」

 慌ただしく事務所を出ていったアイルーたちとユヅキを見送りもせず、ヘイムダルはギルドナイト二人を振り向いた。
「こちらとしては以上だ。おそらくはベースキャンプに駐在しているアイルーが、密猟者の監視を続けているはずだから、補足自体は問題ない」
「ふむ、見事な統率力じゃの……さすが、ビフレスト砦で「見張り番」の異名を持っていただけのことはある」
「昔のことなどどうでもいい。俺達も行くぞ。第4キャンプだ」
「フフ。了解じゃヘイムダル曹長」
 茶化すようなヘルに対し、やはりこいつは好きになれないと思いながら、ヘイムダルは狩猟笛ギャラルホルンを手に事務所を飛び出していった。
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category: モンハン小説

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コメント

おはようございます。
まさかマジモンの濡れ場やったとは・・・
てっきりロリフレイアだと以下略。

それはそうといよいよ話が動き始めましたね。
今後どのようなお話になるかものっそい楽しみです。

朔 #- | URL | 2016/09/10 05:40 | edit

Re: タイトルなし

>>朔さん

いつも読んでいただきありがとうございます。

マジモンの濡れ場でした。
ただ、ついでに「いきなり尻見せ」宣言まで思わず達成させてしまった模様。
ネタを挟まないと死んじゃう病患者。

そういえば。
以前には「次回はお風呂回」と宣言して、入浴中のヘイムダルをユヅキが目撃するというシーンを描写、なんてこともしてました。

ちなみにこのエロいギルドナイト。
ヘルさんの方は、もうエロとラブでストレス発散してないと気が狂いそうでやってらんねーという感じの精神状態。
あとでh ガルルガ仮面に解説させますが、子供の頃からハンターとしての適性を発揮してしまったため、ギルドナイトとして育てられちゃった人。

つまりは、別にやりたくもなかった殺人の技術を教えこまれて実践させられ続けてきた人生なんです……。
いろいろ悪役気味ですが、その点、大目に見てやってもらえれば、と思います。

ロキ #- | URL | 2016/09/10 12:30 | edit

マジもんの濡場だった・・・。
自分にはちょっと正視出来ない・・・。

あ、第6話投稿お疲れ様です。
投稿時間詐欺は自分もよくや・・・
いや何でもないです。

そしてマジでガッツリパクってる疑惑。
こちらは助けられた後拾われて、育てられたみたいだけど。

兎にも角にも。
続きも楽しみにしてますね。

フリじゃなかったのか・・・ #Z0eBfVjg | URL | 2016/09/10 22:55 | edit

Re: タイトルなし

>>フリじゃなk……もとい、yukiさん

がっつりパクった上に、パクったことを忘れていました。
この間からのコメントの流れで「ソロハンター」を少し読み直し、そう言えばhy…… ガルルガ仮面は出自以外も色々とあのやる夫をパクったんだったことを思い出しました。

エロドナイトたちを最初に考えてから多分一年以上。
パクりって怖い。パクったということすら忘れてしまう。今まで書いてきた中でも、色々とあるんだろうなぁ、そういうの。

筆頭ベッさんが微妙にエロかったから、今回の書き出しもその辺りに影響を受けているのかも。

ロキ #- | URL | 2016/09/11 08:29 | edit

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