モンハンブログ 週末の笛吹き

主にMH3GとMH4、MH4Gそしてモンスターハンタークロスのプレイ日記を書いていきたいと思います。現在は「ロキ」という名前でオンラインに出没中。モンハン以外の事を書くブログ「ロキの試験的駄文」も始めました。

◇ モンハン小説未来編 第五話 ◇ ~~ ウルズ、ローゲと出会う 前編 ~~ 

 今日は金曜日。
 MMD杯を終えて、ちょっと燃え尽き気味でしたが、なんとかUPすることが出来ました。

 ローゲというメラルー。
 今まで居なかった「ウルズのオトモ」です。もっとも、ひねくれ者な上に独りを好むため、毎回オトモをしてくれるわけではありませんが。

 ウルズは、フレイアとつるんでいる時にはかなり素直な性格になってしまっています。
 もう少し、捻くれた彼女の性格を強調したかったのですが、独白させていったら何故かハードボイルドな感じに。

 ローゲの語尾をどうするか迷いました。
 ミャを付けるのはともかく、固茹でな雰囲気だと邪魔にしかならないような気がしたので、最低限しか付けませんでした。


 ローゲのモデルとなったのは、MH4、4Gで不憫なファーストキャラとして作られたプレイヤーハンター。
 どんな感じで不憫だったのかは、ちょっと下にリンクを貼ります。長いですが。

ハンター版のローゲ
ファーストキャラ「ローゲ」作成
ローゲ 終わりの旅
装備着彩検証実験

メラルー版のローゲ(ロキの試験的駄文)
逆襲の……
ローゲ一派の紹介 その1
シュレディンガーのパンツ
【MMD】きの式マキと葉月式ずん子でShake It Off


なお、上記のローゲと、今回の話の中で出てくるローゲはまったく関係がありませんのであしからず。

見た目だけは試験的駄文のローゲと同じ感じに思っていただければ。



人気ブログランキングへ



◇ モンハン小説未来編 第五話 ◇
~~ ローゲとの出会い ~~



01.

 その日。
 フレイア、ロキとの狩猟を終えて、私は帰路についた。

 帰る途中、肉屋に寄ってちょっとだけ高いモスポークを買った。昔だと考えられないが、今は多少の贅沢が許される程度の蓄えがある。
 もしもの時のためにも金は貯めておけ……という心の声も聞こえるが、美味しいものを食べたいという欲求は強いのだ。

 私は、自分の住んでいる所をフレイアたちには教えていない。フレイアたちの住所も聞いていない。

 もともと色々な集会所を巡っていたこともあり、基本的に住所不定で、治安は悪いが家賃の安い下町の安宿を転々としていた。
 今の集会所は居心地が良かったのでかなり長く滞在しているが、その間も住居は何度か変えている。
 鉱山に篭った時にも前の宿を引き払った。
 今住んでいる所は下山してから滞在している宿だ。
 マンション形式の長屋のような作りで、私の他に住んでいる人たちも基本的には社会の底辺層の住人ばかりである。
 フレイアたちに教えたいと思う場所ではないのだ。
 
 私もフレイアたちの住所を知らないが、多分彼女たちはギルド公認のハンター居住区に居を構えているのではないかと思う。
 ハンター居住区とは、ギルドが買い上げた土地を、フリーのハンターたちに貸している一帯の事を指す。
 そこには一軒家からアパートまであり、住宅の質はピンキリだが、貸家であってもさすがにサポートが充実している。
 家賃もモンスターの素材払いや、ギルドに預けてあるゼニーから引き落としができるし、住んでいるのがハンターばかりなので、共有スペースで情報交換も出来る。
 アイテムショップや鍛冶屋など、ハンターに関連のある職種の店舗も混在するので何かと便利だという。
 
 私が住んでいるようなギルド公認ではない宿では、当たり前だがハンターの優遇措置などはなく、むしろ生活が不規則だったり、武器防具など危険な荷物が多かったり、調合失敗による変なゴミが大量に出ることがあったり。
 さらにはギルド公認の住居に入る事ができない底辺ハンターには性格や環境に問題のある人間が多かったり。
 そもそもいつ死ぬか分からなかったり……などなどの理由から、ハンターはあまり歓迎される店子ではない。

 自分の場合は、武器は片手剣のみ。防具も以前はただのぬのの服、今でも大きなスーツケースに収納できるパピメル一式だけなので身軽であり、その点ではまだ一般的な店子に近い。また、自分で言うのもなんだが対外的には性格も大人しい。ハンターとしてはまだ歓迎されるタイプだろう。

 いつ死ぬか分からないというのはどうしようもないが。



02.

 ハンター居住区に入るには、それなりの伝手か、あるいはハンターとしてある程度の実績が必要になる。家賃も、ピンキリとは言え現在の安宿に比べればかなり高くなる。
 また、これは自分が勝手に思っていることだが、ハンター同士が集合して住んでいるということは、その中でも色々と交流しなければならないことになるだろう。
 それが苦手な自分としては、むしろ隣に住んでいるのが誰なのか知らないでも済む今の状況のほうが心地よいという部分もある。
 自分の成長にはつながらないだろうけれども。

 全く関係のない話だが。
 ハンターとしてもっともよい居住環境を手に入れるのは、村付きのハンターになることだろう。
 村付きハンターを専属で雇えるというのは、それなりに財政の豊かな集落であって、大体の場合はその村々で住居を用意してくれるという。そもそも村の守護を司るのだ。村からは至れり尽くせりの待遇を受けることも多いと聞いたことがある。
 一部の有力なフリーハンター達は、狩猟の幅が狭くなるため自由がないし稼げないと言うが、それでも生活をし、蓄財をするには十分な報酬があることだろう。

 何よりも、自分の居場所……自分が居てもいい場所……それどころか歓迎してくれる場所を得られるという面に、自分としては憧れを感じる。

 ただ、村付きハンターの職を得るには、ギルドに認められた実績と、適合できる性格かどうかの判断と、場合によっては伝手やコネも必要で、それらすべてを持ち合わせていない自分がなれるものではない。

 まあ自分の性格だと、狭い社会に溶け込んでいくのは無理そうだし、また偏見も入るがムラ社会というものはかなり排他的なイメージがある。
 伯母に引き取られた村では、例え伯母が私をどのように扱おうと、よそ者の子供である私に同情する者は居なかった。もしも村出身の子供が同じ目にあっていたら、それはそれなりにフォローしていたはずだ。

 人間なんてそんなものである。
 やはり、半都会くらいの街の片隅で、ひっそりと生きていくほうが私には合っていると思う。

 そんなことを考えながら歩いていると、道端にうずくまっている黒っぽい毛並みのアイルーが視界に入った。



03.
 もう帰宅する直前だった。
 ここでは行き倒れ同然で道に寝ている者の姿なんかそう珍しくないし、自分も以前に似たような状況に陥ったことがある。
 助けてもらったことはない。
 
 横目で少しだけ警戒しながら、無視して通りすぎようとした。
 その時。

 大きな腹の音が聞こえた。

 空腹の辛さは知っている。
 さすがに少し哀れに思い、逡巡の後、私はこの行き倒れのネコを構うことにした。
 モス卿の声を思い出したのだ。
「余裕があると思えば、それは余裕があるということなのですよ」
 実際には余裕があるわけではないが、最近の私はどうも「余裕のある自分」を演出するのに拘ってしまう。あまりよくないクセである事は自覚している。

 近づくと、その行き倒れはアイルーではなかった。
 殆ど同じような見た目だが、黒い毛並みに赤い模様の入った、なんというかアカハライモリを思わせるような毛色をした、彼はメラルーだった。

「おい、大丈夫か?」
 私が声をかけると、メラルーはゆっくりとこっちを見て、ツンと目をそらした。
 放っておけと言わんばかりの態度だった。

 私は自問する。

 ここで無視するのは簡単だし、むしろそれが正解だ。
 自分はこのメラルーが死んでも何の責任もないし、情もない。そもそも助けられるだけの余裕もない。向こうだってそれは分かっているだろう。

 こういう手合に関わった場合、逆に面倒事が起きる可能性が高い。
 例え善意で何かを施しても、こういう状況に陥っている者は、それを感謝するだけの余裕が無いのだ。むしろその後、集られることの方がずっとあり得る。
 
 この場合、「他人に迷惑をかけない」「助けられたら感謝する」といった一般常識は通用しない。向こうも必死に生きているのだ。
 自分が生きる、より良い環境に這い上がるという事が優先される。
 それも、「他人を踏みつけてでも」という形容がついた形で。

 そう考えた。
 そして。
 それでもなお、この腹を空かせたメラルーを無視することが出来なかった。

 頭の中には、私を売った伯母のことがあった。買ったクソヤロウのことは思い出したくないので、思い出さなかった。

 余裕のあるふりをしてみたい。
 そうすることによって、余裕を持っていると思えるようになるかもしれない。
 そして、本当に余裕を持つことが出来たら、伯母達がいた世界から一歩離れることが出来る。
 伯母達のような人間から、一歩遠くに行くことが出来る。

「なりたい自分」というものは持ち合わせていないが、「なりたくない人間像」というものはある。
 伯母達のようにならないために。
 余裕を持っていると、自分に見せかけたい。

 私はアイテムポーチの中から、モスポークの包みを取り出した。



04.
 生肉の匂いが漏れだした。
 メラルーは最初は無視していたが、「空腹」は生き物を餓鬼へと変える。忍耐力で抑えこむことは出来ない。
 耐え切れなくなったメラルーは、私の手の中にあった包みをひったくると、その場でガツガツと食べだした。

 もっとゆっくり食べた方がいい、とは思ったが、言わなかった。
 この状況で、そんな言葉は心になど響かない。似たような経験をしたことがあるからわかる。
 
 まあ、外から見るとかなり浅ましい印象を与える行為であるということは実感することが出来た。
 こういう状況では、礼を言ってむしろゆっくり食べたほうが「親切な相手」の気分も良くなるだろうし、後に再び助けてもらえる確率が高くなりそうだ。
 一つ経験になった。
 
 フレイアたちと狩りに行くことが出来る今の状況が続くならば、私が再びそういう状態に陥る可能性は低いと思うが。もしまた以前のような事になったら。
 その時には施された食べ物はゆっくりと、浅ましく見えないように食べることにしよう。

 肉を食べきると、メラルーは私から距離を置いて、警戒しながらこちらに向き直った。
 こいつはなんのためにオレに肉を食わせたのか。まずはそれを疑っているようだった。

 このまま逃げて貰ったほうが、自分としては後腐れがなくていいと思った。
 しかし、メラルーは頭を下げずに、話しだした。

「一飯の恩を受けた。だが、オレは他人の思うようにはなりたくないミャ。しがらみを持たないため、借りだけは返す」
 
 どこまで本気かはわからない。
 借りを返すという行為を通じて、その後にまた集るきっかけを作るつもりかもしれない。言葉通り、しがらみを作りたくない性格なだけかもしれない。

 どちらにせよ。

 相当に面倒くさいやつのようだった。

 私は黙って立ち去ろうかと思い背を向ける。するとそのメラルーは言葉を投げてきた。

「見たところハンターのようだ。オレはオトモとしての経験があるミャ。一回だけ、無報酬で狩りのオトモをしてやる。それで貸し借りはなしだミャ」
 私はため息をついた。このまま別れたほうが後腐れもしがらみも生まないぞ、と、言ってやろうかと思った。

 しかし。
 私はこのひねくれ者のアイルーに、少し興味が湧いた。

 ん? フレイアみたいだ、と?
 私もちょっとそれを思ったが、いや、あんな病的じゃない。

「何をブツブツ言っているミャ?」
「いや、なんでもない。ただの独り言」
 私は振り向いてメラルーに言った。
「別に返してもらわなくてもいいが、借りを返したいというのであれば拒まない。私は明日、昼ごろには集会所のフードコートに居る。君を待つことはしない」
「わかったミャ」
 メラルーは、それだけ言い残して身を翻し、闇の向こうに去って行った。
 まだ少し、フラフラしていた。


05.
 次の日、集会所に出向いてフレイアたちと合流した私は、件のメラルーの事を話した。

 案の定、一人と一匹はシンクロしたかのように「アチャー」という表情をした。

「面倒くさいことをしたわねウルズ。善意に善意が返ってくるとは限らないのよ」
「うん。分かっている。もしも私があのメラルーの立場だったら、相手の親切に付け込んで、寄生するきっかけにすると思う。食べることがままならない状況だと、相手への迷惑とか一般常識なんかより、とにかく食べること、生きることを優先するようになるから」
 私の返答に対し、フレイアは少しのあいだ絶句し「……分かっていればいいのよ」と、視線を外しながら言った。
 生きることに不自由したことがないだろうフレイアだから、「善意に善意を返さない」までは想像できても、「善意に付け込む」までは考えていなかったのかもしれない。

 私達のやり取りを聞いていた、フレイアよりは世慣れている感じのロキが、口を開いた。
「どちらにしても、今回はともかく次からは気をつけた方がいいニャ。フレイアの言うことはもっともだし、ウルズには他人に施しを与えるような余裕はまだ無いはずニャ。余裕のある人間の真似をするのは、自分で自分を守れるようになってからでも遅くニャい」
 ロキは、真剣な眼差しで私の目を見て続ける。
「ありもしない余裕を見せつけようとするのは、むしろ余裕のない人間がするものニャ」
「……うん。それは確かにそうだ。ごめん。私が浅はかすぎた」
 私は謝った。
 心からそう思っている。

 ロキは、少し口調を軽くして話しだした。

 そもそも相手がメラルーというのも問題ニャ。人間社会に溶け込んでいる個体も居ニャいわけではニャいけれど、基本的には対立しているのがほとんどニャ。
 全体的にイタズラ好きな性格の上、モノの所有観念が全然違うニャ。
 俺はメラルーという種族は好きじゃないし、信用もしていニャい。良い性格の個体も居るだろうけど、わざわざこちらから付き合いを求めていくものではニャいニャ。

「まあ、三人で居れば変な手出しはしてこニャいだろうから、とりあえず来るのを待ってみるニャ。ウルズには仲間が居ると解らせたほうがいいニャ」
「そうね。……それにしてもロキ、確かにメラルーはイタズラ好きなんだろうけど、アイルーにも居るわよね、イタズラ好きの個体って」
 フレイアが、ニヤニヤしながらロキを見て言った。
 ロキは何も言わずに、その視線を逸らした。

「ところでウルズ、そのメラルーはなんて名前だったの?」
「……あ……」
「あ……って……」
「聞いてなかった。まあ、もう一回会うかどうかもわからなかったから、必要も感じなかったんだけど……」

「ローゲだ」

 私の後ろから、若い雄メラルーの声がした。

「ウートガルドの森のローゲ。オレの名前だミャ」

振り向くと、白っぽいボロボロのローブに身を包んだメラルーが居た。
スポンサーサイト

category: モンハン小説

TB: 0    CM: 2   

コメント

別物だったのか・・・

ハンター版ローゲ君でド派手に登場(色んな意味で)すると予想してましたが・・・



小説版のメラルーローゲ君でしたか♪



一宿一飯の恩を返すためにオトモする・・・



それを繰り返していくうちに本当のオトモに・・・



なんて事になるんでしょうか・・・



今後も色んな展開に目が離せません♪



次も楽しみにしております(^^ゞ

けんゆう #028lExxE | URL | 2016/08/22 18:39 | edit

Re: 別物だったのか・・・

>>けんゆうさん

ハンターで登場するとしたら……やっぱりフンドシ一丁の姿ですからねぇ、彼の場合。
いや、あれはローゲ君の意思でやったわけではありませんが。
しかし、そうなるとモス卿以上の変態さんに……。

小説版では、一人勝手にハードボイルドの風を吹かせるようなメラルーになったらいいなと思っています。

一応、準レギュラーキャラのハズなのですが、この子が絡む話をあまり構想していません。
ずっと先、ローゲくんの出身森の防衛戦はあるような気もしますが。

ロキ #- | URL | 2016/08/22 23:39 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://mhblog563.blog.fc2.com/tb.php/870-ad11c561
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カウンター

プロフィール

リンク

インデックス

MHロキのツイッター

人気ブログランキング

検索フォーム

最新記事

最新コメント

RSSリンク

アクセスランキング

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも申請フォーム

QRコード