モンハンブログ 週末の笛吹き

主にMH3GとMH4、MH4Gそしてモンスターハンタークロスのプレイ日記を書いていきたいと思います。現在は「ロキ」という名前でオンラインに出没中。モンハン以外の事を書くブログ「ロキの試験的駄文」も始めました。

『モンハン小説未来編 第三話 ウルズ、装備を作る』(4~6 / 13) 

さすがに13単元を一つづつやっていくのは単なる記事数稼ぎにしかならないので、一気に三つほど進めます。

一単元で約1500文字くらい。
自分だと、読むのにそれほどかからない文字数ですが、一記事をどれくらいで書いたら読みやすいのか未だによくわかっていません。
いやまぁ、読む人にもよるのでしょうが。

それはともかく。

パピメル一式を紹介されたウルズ。
かなりの物欲を燃やしています。
基本的に恵まれていない娘ということもあり、さすがのどエっさんも、ここは自重した模様。

パピメル一式のスキルが「攻撃力強化【小】」「体術+1」なのはMHXから。
4系統時代までは「採取」「回避性能」「特殊攻撃」「耐寒-1」というスキル構成でした。
ちなみに、このキャラ達を考えだしていたMH4Gの頃、そもそもパピメルはレア5の上位装備。

まぁ別にそれだけならばMHX仕様で書いていると強弁すればいいのですが。

しかし。

ウルズの持っている武器「ポイズンタバルジン」は、MH4Gでは下位装備だけど、MHXでは「ポイズンタバール」の最終強化武器で、上位装備。

さてはて。
どちらに合わせるべきなのやら……。

まぁ、ポイズンタバルジンじゃなくてポイズンタバールでしたーテヘペロ♪
と言いながらMHXにあわせるのが正解なのだとは思いますが……。

それはともかく。

フルフルは可愛らしくギギネブラは気持ち悪いという風潮に、一言物申したいと思っているMHP3出身者が書くフルフル狩猟回。
ぶっちゃけ、狩猟描写はこれだけの話ですが。

楽しんでいただければと思います。


人気ブログランキングへ




04.
「この価格は、素材代込の価格なの」
 ドアを開きかけていた私が振り向くと、ちょっと待ってと店主は言い、彼女……いや彼は細い鎖で首にかけていたメガネを掛け、素材の価格表とカタログを見比べながら、メモを取り始めた。
 そして、小さな紙片に素材代を抜いた装備の価格を記して、私に見せた。
 そこにある金額は、やっぱり安くはなかったが、しかし決して手の届かないという程のものではなくなっていた。
 私は渡されたメモを、真剣に見入った。
「すみません、持ち込み素材のリストも貰えますか?」
「もちろんよ」
 店主は素材表にチェックを入れて渡してくれた。
「……ついでに言えば……」
 ??。
「それ一括じゃなくて、分割払いも可、よ。分割金利は貰うから、最終的には少し高くなるけど」

 ……買える……のだろうか。
 ついさっきまで、夢でしか無かった装備だ。
「すみません、ちょっと検討させてもらってもいいですか? 今まで大きな買い物をしたことがなくて……」
「いいわ。別に即決しなくちゃいけない話じゃないから」
「ありがとうございます」
 私は、フレイアと一緒に店を出た。

 頭のなかは、パピメル装備とこれからの事でいっぱいになっていた。

 ……
 …………

「あんた、こんなお人好しだったんだニャ」
 ウルズとフレイアが居なくなった店内で、残っていたロキが店主に言った。
「普通、ああいう貧相な客に、掛売りが前提となる分割払いなんて、提案しないニャ」
「あら、大丈夫よ。取りっぱぐれても、紹介したフレイアとあんたに債務を負ってもらうつもりだから」
「あの装備、なかなかの値段だニャ、フレイアに払えるかニャ? オレはそんな事になったら逃げるニャ」
「キツいかもしれないけど、払える範囲でしょう?」
「そんなことがわかるのかニャ?」
「商売人の眼を舐めてもらっちゃ困るわね。持ち物や物腰で、ある程度は推測できるの」
 ロキは肩をすくめた。
「その眼で、ウルズのことはどう見たニャ?」
「……そうね、客としては最低……というか、お得意様のフレイアの紹介じゃなきゃ……一人で店に入ってきていたとしても、やんわりとお引取りを願ったでしょうね。いかにもお金を持っていない感じだし、まぁそういう人にありがちなひねくれ方もしているわ」
「じゃぁ、さっき出ていこうとした時、なんで引き止めたニャ?」
「理由の一つは、若いということ。幼い、かな? まだまだ未来があるってこと。その上で、あの娘は悪い状況から抜け出したいという意志が見えたことね。そういう人に恩を売るのは、将来的にはそれなりの意味が出る場合もあるのよ。出ないことの方が多いけど、商売の種は蒔いておくに限るでしょ?」
「理由は一つじゃないのかニャ」
「もう一つは、商売人としてのロマンね。自分が売ったものをきっかけに、人の運命が拓けていくかもしれない。あの娘の目には、そんな想像をさせるものがあったわ。確かに商売人は損得を前提に物事を考えるものだけど、別にそれだけで動いているわけではない。ロマンだってあるの。本当にパピメル一式であの娘の人生が拓けていったら、それは嬉しいし素敵なことじゃない?」
「でも、フレイアという担保がなかったら、引き止めなかったんニャ?」
「あら……」
 店主は笑いながら言った。
「当然でしょう? そんなの。商売なんだから」


05.
 集会所の受付事務所に私たちは居た。
 そこはバーのような作りになっており、カウンターでは受付嬢とその補助アイルーが働いている。
 それ以外はソファやテーブルが何脚か置かれている待合スペースで、そこのテーブルの一つに陣取って、私とフレイアは必要な素材の点検を始めた。

 パピメル装備の主体となるのは虫素材。オオツノアゲハや雷光虫、キラビートルなど。
 そして「袋」と呼ばれるモンスターの内臓。
 具体的には「火炎袋」「毒袋」「麻痺袋」「水袋」「電撃袋」。
 モンスターが特殊な攻撃をするために使われる、他の生物には存在しない器官である。
 
「火炎袋と麻痺袋はそんなに難しくはないわね。イャンクックとドスゲネポスを狩ればいいわ」
 自分用に書き写した素材表を手に、フレイアは言う。
「毒袋は持ってる。この間のゲリョス狩りで……。売らなくてよかった」
「問題は水袋と電撃袋……ロアルドロスとフルフルかぁ。……まぁ、ロアルドロスは二人で行けば余裕でしょうけど」
「フルフルは怖いな。仮にも飛竜だ」
「諦める?」
「いや。やる。やりたい」
「いいわ。その意気よ」
「でもいいの? フレイアの得にはならない狩猟だけど」
「変なこと聞かないでよ。こういう時のためのフレンド登録でしょう。ま、装備ができたら、今度は私の仕事を手伝ってもらうわ」

 方針を決めた。
 最初にモンスターの素材を集めることにした。
 私がドスゲネポスを狩って麻痺袋を、フレイアがイャンクックを狩って火炎袋を入手。
 その後、ロキを含めた二人と一匹でロアルドロスを狩猟し、水袋を得た。
 ここまでは順調だった。

 そして、私たちは難敵フルフルの狩猟に来た。

 場所は雪山。
 定宿にしている集会所からは遠く離れた場所なのだが、タイミングよく他の上位ハンターたちのための飛空船に便乗させてもらうことが出来た。
 ただし、帰りもその上位ハンターたちに合わせなければいけないため、時間的な制約も厳しい狩りになった。
 
「せっかく上位ハンターと話せる機会だったんだから、もっと交流すればよかったのに」
 雪原に立ってホットドリンクを飲みながら、フレイアは言った。
 フレイアはそういうのが得意だ。どんな集まりであっても、当たり前のように他人に話しかけ、場に溶け込む。
 社交性の塊だ。
 今回も飛行船の中で、上位ハンターのパーティと会話を楽しんでいた。
 狩猟のアドバイスも受けていた。
 見た目可愛らしく、受け答えはハキハキとし、愛嬌もある。しかも若い女性だ。受けが悪かろうはずがない。
 私はそんなフレイアの後ろに隠れるようにしてじっとしていた。
 そもそも、そういう社交性を私に求めるのは酷じゃないか? 人間、出来ることと出来ないことがある。

 他人が苦手なのだ。中でも男性は苦手だ。
 年上となると更にダメだ。
 全く交流できない程ではないが、おそらく違和感を感じられる程度に距離をとってしまう。

 全部、私を伯母から買い取ったあの糞野郎のせいだ。
 あいつが、男性への苦手意識……いや、その程度ではない、恐怖症に近いものを植え付けていったのだ。
 
 フレイアの問いかけに答えず、私もホットドリンクを飲む。
 全身を巡る血流自体が熱を持つような感覚がある。
 身体の中から暖まってくるのが分かった。
 フレイアは、諦めたように小さくため息をついて、表情を改めた。
「さあ! 行くわよ!」

 ……
 …………

「ウルズ! そっち行った!」
「わかった! ッッッ!!」
 全身を打つようなフルフルの咆哮の衝撃を浴びて、私は声にならない声を上げた。
 
 フルフルは、白くブヨブヨとした皮に覆われた奇っ怪な見た目の飛竜である。
 全体に丸っこい円筒形の身体に、羽と二本の脚、そしてラッパ状に先端が開く短い尻尾を持っている。
 目は退化してしまい、匂いで獲物を感知するのだそうだ。
 身体は柔軟性が高く、首は長くムチのようにしなって、しかも伸びる。
 氷に閉ざされた洞窟の中、フレイアの持つホワイトガンランスの砲撃を喰らったフルフルがバックステップをして、その全身を伸ばして猛烈な咆哮を放った。
 フルフル周囲の氷雪が地吹雪のように舞い上がり、音が衝撃となって洞窟の中を駆け巡る。わかっていても身体が硬直する。耳を抑えてしゃがみ込む。
 一瞬動きを止めた私に対して、フルフルは首を伸ばしてきた。
 
 円形の口にぎっしりとついた細かい歯が、視界に飛び込んでくる。

マミる直前シルエット


 飲み込まれる直前、寸でのところで身体を前転させて躱す。そのまま懐に飛び込むようにして切り上げる。
 伸ばしきった首に傷を追ったフルフルは、咳き込むように怯んだ。その背後にフレイアが来る。
 ガンランスを構え、前方にダッシュしながら砲撃する。
 攻撃を受けたフルフルはガードを固めるように身を縮めた。その尻尾がアースのように地面に突き立てられていた。
「フレイア! 電撃が来る!」
 予備動作を見逃さなかった私はそう叫んで、フルフルに背中を向けて走り、距離を離した。
 フレイアは至近距離を保ったまま盾を構えた。
 フルフルは、縮めていた身体を開放するように広げ、同時にその周囲に電流が走った。
 フルフルは体内に溜めた電気を放出し、攻撃してくる。
 その機能を司っている内臓器官が、私が求めている電気袋だ。
 電撃に耐え切ったフレイアが、ガンランスを操作する。
 腰を落として反動に備え、閃光から目を守るために盾を顔の前にかかげる。
 水平に構えたガンランスの砲口から、熱量が青白い光となって漏れ出る。

 電撃を放ったフルフルの硬直が解けた瞬間。
 爆発音が再び洞窟を揺るがした。

 ガンランスの必殺技、竜撃砲。

 その反動で大きく後ずさってきたフレイアを、電撃を避けるために距離を取っていた私が抱きとめた。
 フレイアが私の目を見て笑った。
「狩ったわ」
 私達の目の前で、フルフルは完全に沈黙していた。


06.
 虫の採集は、完全に私の独壇場だった。
 集会場周辺で捕ることの出来る虫、キノコ、草花に関してはだいたい把握している。捕虫網の使い方も自信がある。
 私を寄生と吐き捨てたハンターたちも、採取スキルに関してだけは、内心息を巻いていたものだ。
 当然ながら褒められたことはなかったが、私を見る目でだいたい分かる。
 フレイアは、採集は下手だった。
 ロキは、さすがに野生の勘があるのか、フレイアよりはかなりマシだったが、それでも私のほうが上だ。経験が違う。
 キラビートルにしても、雷光虫にしても、必要数の七割方は私が確保した。
 本来ならば交易などで取引されるレアな昆虫オオツノアゲハも、私は捕獲した。
 以前、パーティに寄生していた時に、その生息地を発見していたのだ。
 オオツノアゲハの捕獲は、その筋の業者の人に見つかると面倒なので、深夜にこっそりと採りに行った。

 そして。
 全ての素材が揃った。

「あとは……」
「頭金か……」
 再び、集会所の待合スペースで頭を突き合わせ、私たちはため息をついた。
「どれくらい足りないんだニャ?」
 私は無言で、書いていたメモをロキに見せた。
「……結構な金額だニャ……」
「いや、最初に見せられた金額に比べれば、十分に実現できる額だ。後は自分で頑張る……」
「あの……」
 フレイアが、声を潜めながら言った。周りを憚るように話す彼女は珍しい。私は何事かと思った。
「お金……貸そっか?」
 フレイアがヒソヒソ声で言った理由がわかった。
 ハンターの間での金の貸し借りはギルドが禁止している。余計なトラブルを予防するためで、はっきり言って有名無実となっている取り決めなのだが、ここはギルドの事務所で受付嬢もいる。さすがに大声で話すような事ではなかった。

 心がグラリと揺れるのがわかった。

 その提案を受ければ、すぐにでも私は憧れの装備を手にすることが出来る。
 だが。
 私は答えた。
「ありがとう。でも……その心だけ受け取らせてもらう」
「……」
「そこまで世話になるわけには行かない。それに、今回の狩猟を経て、私も意地ってものを見せたくなった。素材集めは手伝ってもらったけど。それでも私は、私の力でこの装備を買いたい」
「地道に貯めていくには大きな額だと思うがニャ。分割だと、その後の月払いもあるし……」
「うん。だから……」
 私には、それなりに考えがあった。
「フレイア、暫くの間、ソロで狩場に行くことを許可してもらいたい」
「……? え? 許可って……? あ、そうか。私、前にそんなこと言ったっけ……」
「フレイア……お前ってヤツは……いや、それより、ウルズどうする気ニャ?」
「……秘密。でもちゃんと考えがある」
 言わなかったのは、反対されるかもしれないと思ったから。
 フレイアとロキは、不承不承な感じではあったが、それでも私の意志を尊重してくれた。

 そして。
 次の日、私は街を出た。
スポンサーサイト

category: モンハン小説

TB: 0    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://mhblog563.blog.fc2.com/tb.php/845-d8109f1a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カウンター

プロフィール

リンク

インデックス

MHロキのツイッター

人気ブログランキング

検索フォーム

最新記事

最新コメント

RSSリンク

アクセスランキング

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも申請フォーム

QRコード