モンハンブログ 週末の笛吹き

主にMH3GとMH4、MH4Gそしてモンスターハンタークロスのプレイ日記を書いていきたいと思います。現在は「ロキ」という名前でオンラインに出没中。モンハン以外の事を書くブログ「ロキの試験的駄文」も始めました。

『モンハン小説未来編 第三話 ウルズ、装備を作る』(3/13)  

 前々回の載せた「ウルズ」のイメージシルエット。
 実のところ、あれはかなりやっつけで作ったもの。
 
 もうちょっとなんとかならないの? と、モデルになってもらったMMDモデルの唄音ウタさん(通称デフォ子さん)に苦言を呈されたので、ちょっと作りなおしてみました。

 その時に、調子に乗ってメイキング的なものもコチラに上げてみました。興味がありましたら覗いてみてください。

 なんというか……。
 素晴らしいMMDモデルをわざわざ劣化させて利用している気もしないではないですが。

 あくまで、キャラのイメージという感じで見ていただければと思います。

 
物欲大社へお賽銭をあげる ⌒*⑤



デフォ子ーウルズ シルエット2完成

◇◇ ウルズ ポイズンタバルジン装備 ◇◇


03.
 カタログには、スラリとした長身の女性ハンターが美しく着こなした、パピメル一式の装備が描かれていた。
 蝶をモチーフとしたデザインで、袖や襟、肩当て、腰周りなどパーツごとの縁取りにアゲハチョウの翅のような文様が描かれていて華やかな印象がある。しかし、それを除けば作り自体にはあまり派手さが無く、露出も少ない。肌は、太腿が少しだけ露わになる程度か。
 カラーバリエーションも豊富なようで、染め方によっては印象がガラリと変わる事が記されていた。
 一例として載せられていた、私の髪の色に合わせたかのような紫に染められたパピメル一式のイラストに、私は眼を……いや、心を奪われた。
「どう? って、聞くまでもないみたいね。これは腕を振りやすい作りになっているから攻撃力を上げることができるし、その上で軽くて動きやすいから、回避行動をとってもスタミナが減りにくくなるわ。貴女の求めに最適じゃない?」
「いいじゃない、これ。ウルズにピッタリだと思う」
 フレイアも乗り気になって言った。
 欲しい。
 私も心からそう思った。
「なんだウルズ。そんな物欲を燃やした表情もすることができるんじゃない」
「……そりゃ、物欲くらいあるさ」
「うん。安心した」
 安心? まぁ良いが。
 もう一度カタログに眼を落とし。

 そして私は大きくため息を付いた。

 気付いてはいた。最初から。
 私はこのような場合、まず「そこ」から見るのが習いになっているのだ。
 ……でも夢を見ることはできた。それだけでも良かったと思う。

 カタログの片隅。
 私には到底、手が出せない数字が、価格として記されていた。
 
 私は。
 私にしては珍しく、ひどく素直な心持ちになった。
「ありがとうございます」
 私は店主に向って言った。
「この装備は、私の財力では手が出ません。いえ、僻みとかじゃなくて。その……私はこの装備が欲しい。すごく、欲しいと思いました。この装備を勧めてくれて、本当にありがとうございます」
 僻んでいるように思われたくはない。僻んでいるわけではないのだ。私は言葉を選びながら言った。
「フレイアにも言われたんだけど、今まで日銭を稼ぐことばかり考えてハンター業をやってきました。でも、この装備を教えてもらって。これを揃えることを夢として、これを買うことを目標にして、ハンター生活を送ることができるんじゃないかと思いました……その、本当にいい意味で、そう思いました」
 私は再び店主に頭を下げた。

「いつか、この装備を買えるようになってから、もう一度、ここに来たいと思います」

 ……
 …………

 ウルズが知る由もないことではあるが。
 フレイアもその記された価格に気づいて、黙考していた。
 ウルズよりもずっと経済的余裕があったフレイアにとっても、この価格は高過ぎるものだった。少なくとも、軽々しく貸し借り出来るような金額ではなかった。
 店主に心境を説明するウルズの表情を、綺麗な透明だと、フレイアは思った。
 ウルズはむしろ清々しい気分になっていた。
 モノに対する執着が芽生え、それには手が出ないという諦念もあり。
 しかし、今まで持つことのなかった「大きな目標」を得ることが出来たという気分だった。
 これが、上を見ること。
 フレイアの言う闘志とはこういう事であり、この心持ちが「良いサイクルに導くもの」というやつなのかもしれないと、ウルズは思っていた。
 ウルズは、これから……おそらくは少なくとも数年以上をかける目標となるであろうその金額を胸に刻みながら、店を出ようとしていた。
 フレイアはずっと逡巡していた。
 そして。
 ドアを開ける前に振り向いた、ウルズの表情を見て。
 衝動的に、貯金の殆どを吐き出すことを覚悟した。
「ウルズ、待……」
「待ちなさい!!」
 迷いの残るフレイアの呼びかけは途中で店主の声にかき消されてしまった。
「ウルズちゃん。勘違いしないでよ。この価格は……」
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category: モンハン小説

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