モンハンブログ 週末の笛吹き

主にMH3GとMH4、MH4Gそしてモンスターハンタークロスのプレイ日記を書いていきたいと思います。現在は「ロキ」という名前でオンラインに出没中。モンハン以外の事を書くブログ「ロキの試験的駄文」も始めました。

モンハン小説 リハビリ番外編 キャラ紹介「ヘイムダル」 

MH4Gの総決算記事(未完遂)や、MHXの発売にともなって、まったく手付かずにしてしまっていた「モンハン小説」。
今、第五話の途中ですが、とりあえずリハビリとして人物紹介などアップしてみようかと思います。

キャラ紹介第一弾は「ヘイムダル」。
話の主人公。ハードボイルドっぽい感じがしないでもないオヤジハンター。武器は狩猟笛ギャラルホルン。

見た目はこれ。
ヘイムダル画像

もともとは、MH3Gのサードキャラで、このブログは本来、モンハンのプレイ日記と、このキャラの動画をメインのコンテンツにしようと考えていました。動画編集の手間の多さに、すぐに頓挫しましたが。

モンハン小説の本編を進めるあいまに、他のキャラや地理的な設定なども、時間があればアップしてみたいかなとも思っていますが、なにせMHXに忙しいため、何時になることやら……という感じです。

本文は、例のごとく記事を折りたたんだ先に置きます。

オマケ

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 ヘイムダルは北方の山岳地帯にある小さな村に生まれた。
 荒々しい性格で周りに馴染まず、故郷を飛び出し、食い詰めた果てに軍隊に転がり込んだ。下級の兵卒からキャリアを始めるが、能力的にも性格的にも軍隊とは性が合っていたらしい。ヘイムダルはそれまでの荒廃した生活を改めて、真面目に軍務を務めるようになった。
 軍隊の飯に慣れてきた頃、国境警隊に配属された。
 そこは川を挟んで隣国と睨み合う、軍事的にはもちろん政治的にも難しい場所で、紛争で何かあっても切り捨てられてしまうような部隊だった。
 ヘイムダルはそこで頭角を表し、下士官にあたる立場にまで昇進し、小隊の指揮を任される。
 独立色が強い部隊であり、ヘイムダルは兵の人選、練兵、部隊運用、そして実戦指揮までをこなしていた。クセの強い兵達をまとめる彼の統率力は軍内部でも高い評価を与えられていた。
 この時期に副官としてコンビを組んでいたグルヴェイグとは、私的には恋人として交際があった。
 ヘイムダルを部隊の剣とするならば、グルヴェイグは盾であり、文字通り身を呈して兵たちを守ってきた彼女の顔と身体には大小無数の傷があった。その傷の数は、彼女に命を救われた兵の数でもあった。
 部隊員達との連帯は強く、それまで家族というものに恵まれなかったヘイムダルにとって、彼らは家族以上の存在でもあった。
 だが、運命の日は突然に訪れる。
 その日、ヘイムダルは作戦行動中に黒い色のリオレイアに似たモンスターと遭遇した。
 彼は作戦の邪魔になるそのモンスターの排撃を命じる。だが、ヘイムダルは彼我の戦力を致命的に読み違えていた。黒い飛竜は圧倒的な破壊力をもって部隊を蹂躙。退却すらままならないうちに、彼が手塩にかけて育て、数々の武勲を上げた小隊は全滅の憂き目を見たのである。
 グルヴェイグもこの時に戦死。彼女はヘイムダルを庇い飛竜の爪に引き裂かれた。それが彼女の最後の傷となった。
 生き残ったわずかな兵をまとめて本拠地へと逃げ帰ったヘイムダルは、部隊を失った責任から死罪も覚悟していたが、それまでの功績や、モンスターとの遭遇が不可抗力であった事が考慮され、比較的軽い処分になった。
 教官に専念するという条件で軍に留まる道も提示されたが、何よりも大事だった部下と副官を失ったヘイムダルはそれを辞退。
 若い頃より慣れ親しんだ軍服を脱いだ。
 
 退役したヘイムダルは、現役時代の貯蓄を使いハンター養成所に入所する。
 軍の特殊任務で得たスキルを活かすことができるから、と、ヘイムダルは入所の動機を説明したが、あの黒い飛竜を単騎で狩ることすらもあるというハンターに、少年のような単純な興味と憧れを抱いたためでもあった。
 周りは殆どが年若いハンター志望の少年少女で、その中で40近い年齢だったヘイムダルは目立った。しかしその経歴から得た人生経験と飄々とした振舞いを慕われ、若者たちは彼に強い信頼を寄せるようになる。
 教習生達との交流とは別に、ヘイムダルは卒業後の伝手を得るためハンターギルドの集会所に出入りしていた。
 そして、そこで少年ヒュミルと出会った。
 ヒュミルは食い詰め者の底辺ハンターだったが、ヘイムダルはその性格を気に入り、自分がハンターとして独り立ちした後、養子として引き取ろうと考える。

 これはただヒュミルのためだけではなかった。

 退役後、常に飄々とした態度を崩さず、年若い同僚たちに慕われ、周囲からは立ち直ったと思われていたヘイムダルだが、実のところ心の傷は大きかった。周りにそれを悟らせなかったのは、特殊部隊の兵たちを率いた経験から内面の不安や逡巡を隠して振る舞うことが性格の一部となっていたからである。
 軍を辞した後から、ヘイムダルはしばしばグルヴェイグの姿を見ることがあった。他の誰の眼にも映らないその傷だらけの幻影に対して、彼は生前と同じように語りかけていたが、彼女の影が言葉で答える事は無く、ただ寂しそうな表情でヘイムダルを見返すだけだった。
 彼女の影が見える間は、まだ心の傷は癒えていないのであろうとヘイムダルは自己判断を下していた。
 
 ヘイムダルがヒュミルを引き取ろうとした心理は単純ではない。
 貧しい少年を救う事だけが理由では無かった。
 他人と家族として絆を持つことができた時、自分は自分の傷を克服する最初の一歩を踏み出せる。心配を掛けているであろうグルヴェイグの影も、安心して天へ昇ることが出来るだろう。ヘイムダルは心の奥底でそう考えていた。
 養子を得ると言う事は、ヘイムダル自身のためでもあったのである。
 しかし。
 事態はヘイムダルの期待に応える形では動かなかった。
 ヘイムダルが研修で長期遠征に出ている間、ヒュミルはオトモアイルーのテュールが病に倒れた機を密猟者に突かれ、密猟の片棒を担がされた挙句に行方不明となってしまう。
 それにはヘイムダルも強いショックを受けた。
 乗り越えられたのは、テュールの存在が大きい。
 ヒュミルの行方不明のために失語症となり、黒かった毛並みが一夜にして白く変わってしまったテュールの身柄を預り、悲しみを共有し、守る者を得た事が、逆にヘイムダルの心を救った。また養成所も卒業を迎え、転換期の忙しさに悲しみを紛らわせることが出来た。

 ヘイムダルは卒業と同時に、ギルドからとある辺境の村に村付きハンターとして就任しないかと打診される。
 ガルガリの大森林という、大陸の中央にありながら東西に走る絶壁と滝で南北が断絶されているため交通の要衝になり得ず、未開発のままになっている原生林があり、件の村はその内部にあった。
 名を、ガルガリの滝の村、といった。

 既に村に入っている若いギルドガールからの報告によれば、小型中型のモンスターから防衛する必要があり、またハンターの出入りが無いために密漁が横行しているとの事だった。
 まず生活が保証されている事。その上でヘイムダルはテュールのためにも静かな環境が良いと考え、また密猟者への怒りもあり、その要請を受ける事にした。

 ガルガリの滝の村へ向かうグァーガ車の中で、ヘイムダルは再びグルヴェイグの影を見た。
 心の傷を癒せぬまま、しかし飄々とした態度を崩さず、彼はテュールと共にガルガリの滝の村へ、ギルドから派遣されたハンターとして着任する。
 村でヘイムダルを迎えたのは二人の女性だった。
 一人はヘイムダルに先立って派遣されていたギルドガールのユヅキ。
 もう一人は竜人族の女性で、村長を務めているトゥルドだった。
 トゥルドの顔を見たとき、ヘイムダルは珍しく狼狽えた。彼女は顔中に無数の古傷があり、竜人族として特徴的な長い耳も、右は半ばから切り取られたように失われていた。
 トゥルドは慣れた態度でヘイムダルの狼狽をあしらい、ヘイムダルは後悔して謝罪したが、驚きは消えなかった。トゥルドの傷はグルヴェイグのそれを思い起こさせるものだったのである。

 その後、ヘイムダルは村付きハンターとしてガルガリの滝の村に腰を据える。現地で若いアイルーを雇い、軍隊時代の経験を活用して村の防衛体制を確立した。
 赴任して数年が経ち、心に負った傷も癒え始めたヘイムダルだが、今でもしばしばグルヴェイグの影を見かけている。
 彼女が安心してヘイムダルの前から姿を消すまでに、まだ幾つかの出来事を経なければならないのであった。
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category: モンハン小説

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コメント

こうきたか♪

キャラ紹介も小説で、とは・・・
リハビリと言ってるし、こうなるのか・・・。
他のキャラや地理的設定も気になります!

別の事を始めると、それまでやっていた事が放置される・・・
自分も経験有り・・・しかし自分の中で終わったワケではない。
いつ掘り起こそうか。;
動画編集の手間は言うまでもない。;

ヘイムダル氏、昔は荒れていたのか・・・丸くなったとは聞いていたけど。
荒廃していた頃の生活が想像出来ないなぁ・・・。

それにしても。国境警備隊の軍隊を一瞬にして蹂躙するモンスターを単騎で狩る事もあるハンターって・・・
モンハン世界のハンターさんってどうなってるんでしょうねぇ・・・。
バルバレではふらっと集会所を訪れてハンター登録ではい、終了、でしたし。
武器さえ持っていれば誰でもなれるのか・・・?
一方で、やっぱりハンター養成所の様な場所もあるんでしょうか。
卒業時はギルドから仕事先の斡旋を受けられる、って所でしょうか。

クロスでのハンターさんは、
「ハンターズギルドからの紹介で、≪龍歴院≫にハンターとして所属するべく、
はるばるやって来た」、と言われてましたし。

バルバレのハンターは所謂野良ハンターで、
今回のハンターはしっかり訓練を積んだエリートハンターなのだろうか?
訓練という名のチュートリアルも必須じゃないし。

今は会話のログを取らずにどんどん進めているけど。
2ndを進める際は、会話ログを取っておくと参考になるかもなぁ。
でも、ログ取るのってかなりの手間なんだよなぁ、撮るのも、管理するのも。

yuki #Z0eBfVjg | URL | 2015/12/10 05:35 | edit

Re: こうきたか♪

>>yukiさん

小説形式のキャラ紹介を番外編的に挟むのは、実はキキさんのほうでやってみたいと思っていたことでした。
あっちも放置されすぎています。
書こう書こうと思いつつ、つい3DSに手が伸びる……。

モンハンのクエスト依頼文には、軍人からの救援要請もあるし、中にはアグナコトル一匹のために存亡の危機にある国の姿なんかも垣間見えてきます。
そんな世界で、練度が高いとはいえ一個小隊でラ・ロに喧嘩を売ってしまったら……。
ヘイムダル氏だからこそ、少数とは言え生き残りを率いて逃げ帰ることが出来たのです……という設定です。

これはもう、ハンターが強いのか、それとも軍隊が弱いのか……。
ハンターギルドって、国という枠を超えたなんか凄い権力を持っているように感じますが、それって素材流通を一手に引き受ける経済力の他に、ハンターさんたちの軍事力(?)に裏付けされているためでしょうか。

ハンターの登録に関しては、登録だけなら誰でもできるけど、スキルを磨くためのギルド公式の養成所や、引退したハンターが開いている私塾などがあり、むしろそちらを通して「就職」するのが一般的……というイメージがあります。

ハンターって、基本的にギルドと契約を交している個人事業主だと思うので、「開業」すのに制限はないけれど、生き残っていくにはやっぱり基礎を固めたほうが圧倒的に有利。実力的にも、また人脈的にも。

なんかそんなイメージでモンハン世界を捉えています。

どうでもいいけど、グルヴェイグの幻影が見えている人は、ヘイムダル氏の他にもう一人だけいます。
そちらは生前のグルヴェイグを知っているわけではないけど、「霊感」で見ています。
はい。ご都合主義設定です。すみません。

ロキ #- | URL | 2015/12/10 07:29 | edit

追加でコメ返し。

ゲーム内の会話ログに関しては、まとめる人が絶対に出てくるともうので、自分でまとめる必要はあまり無いかなぁと思っています。

ロキ #- | URL | 2015/12/10 09:35 | edit

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