モンハンブログ 週末の笛吹き

主にMH3GとMH4、MH4Gそしてモンスターハンタークロスのプレイ日記を書いていきたいと思います。現在は「ロキ」という名前でオンラインに出没中。モンハン以外の事を書くブログ「ロキの試験的駄文」も始めました。

モンハン小説第四話「11匹のアイルー達」その3~4 





やっとモンハン小説第四話が完結しました。ガルガリの村クエ★3「月下蒼盾」やっとクリアです。
最初の予定では6月末まで。次に立てた予定では7月5日までに終わらせようと思っていたのですが、やっぱり順調に遅れて行っています。
しかもその3で終わらせるつもりが、文章が長くなってしまい2つに分けました。もっと上手く簡潔に書けるようになりたい……。
しかし、その4では久しぶりに(?)、「机の下から」のアングルでカメラを回せて満足。
その際、ゆかりさんにひと睨みというご褒美までいただきました。

どうでもいいけど、ちょっとネタバレな話。
フレイアは、この年齢で”命の危険と生還”と、その直後に”命の恩人のオヤジから拳骨”というマニアックな体験をしてしまったため、割りと年上好みの、かつ(変態とはギリ言われない程度に)Mっ気の強い性格に育っていったりします。
フレイアがハンターになってからの話なんてまったく考えていないのですが、しかしなぜかその性格とか、コンビを組むキャラクタとかが浮かんできてしまう。よくある、”エピドードよりも先にキャラと世界観が出来上がる現象”ですねこれ。
ともかく、ちょっとMっ気の強くなっていくフレイアですが。
でもハンターさん達って、例えばわざわざ「戟怒マジオスにソロで挑もう」とか、それを見て「オレもやろう」とか言い出すドMな人が一杯るわけで。そう考えれば、多少のMっ気なんて別に普通なんだろうなぁなんて思いました


次の予定は7月17~20日。
MMD杯というお祭の予選があるので、それに小説の番外編と、双剣、狩猟笛、弓のモーションの30秒の予告動画を上げたいと思っています(宣言しないとサボったり諦めたりする自分)。

では例のごとく、本文は記事を折りたたんだ先に掲載しておきます。

この所、動画作成にかかりっきりで3DSをあまり起動していませんでしたが、暫くの間は狩りに没頭できそうです。
こんなモンハンブログですが、今後とも宜しくお願いします。

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6.感情の紅い奔流
 「彼」は白いアイルーの剣鉈に切られた傷口をかばいながら、ガルガリの森の中をさまよっていた。身を休めたほうが良い。わずかに残った理性がそうささやくが、しかし感情がそれを許さず、「彼」はひたすらに走り回っていた。
 「彼」は言葉を持たない。しかしその思考力は高く、「群れ」の中でも優れていた。
 その「群れ」が消え失せたことを「彼」は理解していたし、そのことが「彼」を狂奔させていた。
 息が切れ、脚を止める。
 すると、またあの光景がフラッシュバックする。
 あの音を出す武器を持つニンゲンに、首領が頭を叩き割られたその瞬間が切り取られ、瞼の裏に、飛び散る血と脳漿の一滴までもがはっきりと蘇る。
 あのニンゲンめ。あのネコどもめ。
 憎しみが残った理性を掻き消す。走らずにはいられない。憎しみと怒りが、傷ついた彼を支配し、支えていた。
 どこまで走ったのか。
 ふと気づくと、痛みが消えていた。
 この傷が、肉を切り裂いただけか、それとも身体の中のグニャグニャしたものまで達する致命傷なのか、もう分からない。
 だが、傷などどうでもいい。死などどうでもいい。雪辱する。ニンゲンを殺して。ネコを喰らって。そうすれば、少しはこの憎しみも治まるだろうか。納まることはあるのだろうか。
 憎しみが膨れ上がる。憎悪が理性を完全に消し去る直前、頭の中で何かが引きちぎられるような感覚があった。
 次の瞬間すべての音が消え去った。
 夜風にざわめく木々の葉擦れも、夜鳴鳥の声も、騒々しい虫達の合唱も。意識せずに認識していた雑音が無くなっていた。
 同時に、思考も感情も、理性も憎悪も、怒りも喪失感も、身体から心というものがすべて抜け落ちていく。
 突如として放り込まれた静寂の中に、しかし一つだけ聞こえてくる声があった。それに気がついた。
 泣き声。
 小さなニンゲンの女の子のすすり泣く声。
 あのニンゲンの仲間か!!
 激情が、紅い彩りを持って爆発した。


7.ロキの失態
 村の北西の第五ベースキャンプで、伝令に来たスヴィブルをヘルヴォルが迎え入れていた。
「じゃぁ、夕方に打ち上げられていた音爆弾はエイルの支援要請で、迫っていたジャギィの群れにはヘイムダル隊長が駆けつけて、さっきのギャラルホルンの音はドスジャギィを倒したという合図なんミャオ?」
「そうニャ。あとは統率を失った群れをやりすごせば作戦完了ニャ」
 ヘルヴォルは、広い知識と論理的な思考力を持つ参謀タイプのメスである。ロキに次いで若く、どこか抜けた所もあるが、仲間の信頼は厚い。スヴィブルの話を聞いて、彼女は安心のため息を付いた。
「何はともあれ、後始末にさほど問題はないミャオ。ロキはともかくソグンがいれば村の防衛は間違いないミャオ」
「それもそうニャ。まさかこの状況で村の外にでるバカもいないだろうから、自分たちはこっちに来たジャギィを追い払っていればいいだけニャ」
 一段落がついたという認識で、二匹の間にはホッとしたような空気が流れた。
 その頃。
 村は軽いパニックに陥っていた。
 歩哨をしていたロキとソグンが、そのざわめきに気づいて振り返ると、ちょうど受付嬢のユヅキが走り来るところだった。
「ロキ、ソグン」
「ユヅキ、どうしたニャ?」
 非常時に備え双剣「ツインチェーンソー」を背負っているユヅキが、真剣な顔をして二匹に問いかけた。
「フレイアを見なかった?」
 ロキの顔にサっと不安な表情が走った。
「さっき、こっちに来てたニャ。会館から抜け出してきたって……。」
「それでどうしたの?」
 ヒゲが触れるほど近くに、ユヅキが顔を寄せる。ロキは不安を押し殺して説明した。
「遊びじゃニャいって言って、追い返したニャ。村の中に戻って行ったんだけど……」
「居ないのか?」
 語尾が細く消えていくロキに代わって、ソグンがズバリと聞いた。
「ええ。さっきから皆で手分けして探しているんだけど。でも戻ったんだったら隠れているだけかも……他の門からも出て行っていないみたいだし」
「……違うニャ」
 ロキが泣きそうな顔をして、ユヅキに縋りついた。
「え?」
「前に、フレイアに……」
「え? なにロキ? え?」
 ロキの必死な態度に、ユヅキが戸惑う。
「フレイアに抜け道を教えたニャ。村外れの木立の奥にある、塀の穴。あそこからなら誰にも見られずに出ていけるニャ」
「な……」
 ユヅキが思わず絶句する。
「なんてこと……それじゃ」
「フレイアは、モンスターが見たいとか何とか言ってたニャ。絶対にそこから出て行っているニャ」
 ロキの声が震え、眦に涙がにじみだした。
「ロキ」
 腕組みをして話を聞いていたソグンが、低い声でロキに話しかけた。その声には他人を落ち着かせる冷静さが備わっている。泣き出しそうなロキと、焦っているユヅキが、思わず彼に注目した。
「追いかけろ。幸い、お前は仲間の中でも最も鼻が利く。ここはオレに任せて、行け」
「ソグンの兄貴……でも……」
「今すぐにだ!!」
 うろたえていたロキが、ソグンの一喝をもらって反射的に敬礼の姿勢を取った。そして、身を翻して駆け出した。
 振り向きもせずに夜の森に走り去ったロキの背中と、腕組みをしたままのソグンの顔を、ユヅキは交互に見て逡巡していたが、一つ深呼吸をしてからソグンに言った。
「私も行きます。時間がないから村への報告は後回しに。そのうち村から人が来るだろうから、その時には事情を説明してあげて」
 ソグンが頷く。 それを見て、ユヅキはロキを追って森へと走って行った。
 門の両脇に備えられた篝火の光が届かない範囲へ一人と一匹が駆け去った後、ソグンは大きく息を吐いた。股を広げて腰を落とし、大地を強く踏みしめる。
 気合を入れ終わった後。ソグンは、分厚い一枚の壁と化していた。


8.フレイアの危機
 フレイアは心から恐怖していた。
 自分が護られているなんて、意識したことも無かった。今、多数のジャギィたちが徘徊する夜の森の中に身を置いて、初めて安全も命も保証されないという状況の心細さを知った。怖さを知った。
 時には煩わしいとすら感じていた大人たちが定めた「約束事」や「塀」の存在が、どれほどの意味を持つのかを知った。
 泣いてはいけない。この茂みの中で気配を消して身を隠すのだ。
 さっきからそう自分に言い聞かせているのだが、流れる涙も、すすり泣く声も、止めることが出来なかった。
 せめてじっとしていよう。
 そう思った矢先。異様な感覚がフレイアの身体を突き抜けた。
 何かに見られている。それも、気が遠くなるほどの悪意に満ちた何かに。
 それはヘイムダルならば殺気と呼ぶ感覚。彼女はそのような言葉も感覚も知らなかったが、しかし危ないという事ははっきりとわかった。
 本能のままに茂みを飛び出す。彼女が察知した危険の正体が、そこには居た。
 それは血まみれのジャギィだった。胸から腹にかけて大きな切り傷があり、血は止まっていた。流れるものがすべて流れ出てしまったかのようだった。骨が見え、内臓が露出していた。
 このジャギィは動けない。
 彼女の理性と知識は瞬間的にそう判断した。それ程の傷だった。しかし本能と野生に命令され、彼女は全速力でその場から逃げ出した。
 今にも茂みの中に突入しようとしていたジャギィは、飛び出してきたフレイアを見て、獲物を追う猟犬のような、冷静で的確な動きで彼女を追った。
 斬られた傷も、こぼれ落ちる内蔵も全く気にせず、ジャギィはフレイアを追う。加速して翔びかかる。
「フレイアー!」
 遠くからロキの声がした。助けが間に合う距離ではなかった。
 夢中で逃げるフレイアを、絶望が襲った。
 その時。
 近くで「しゃがめ!」という声が聞こえた。
 反射的にフレイアはつんのめるようにして体勢を低くする。
 頭上を何か硬いものが、大きな音を孕みながら通過していくのが分かった。
 直後、爆発したような音が響いた。
 土の上に転がったフレイアの身体に、生暖かい液体が降り注いできた。


9.憎しみが消える時
 殺す。殺して喰う。ニンゲンの子供を。やつらの仲間を。
 その一念で彼は走った。周りを見回すような余裕などなかった。赤く染まった視界には、ただその目標だけが映っていた。
 加速する。あと数歩で追いつく。跳びかかる。
 その瞬間、彼の脳内に様々な感情が噴出した。
 憎いニクイに(ニンゲンを喰ら)くい憎い殺《概念:神を理》す殺すコロス殺す忌々しい忌々しい厭わしいものを【みんなありがとう】嫌い嫌い嫌い(ってニンゲンの力を得て自)なものを殺す討ち《解 概念:運命を理解 そし》果たす殺して喰らうニンゲンを【群れとの別れが悲しい】噛み殺し喰らって喰らって取り込んで雪(分の群れを作って率い)辱と復讐を《てその大いなるも》逆境と超克を憎い(て長になる)憎い殺すコ《のへの叛逆の意志を》ロス喰らう【死にたくない!】喰らう喰らってやる!!!
 狙いすました矢のような勢いで、ジャギィは目標へと跳びかかった。
 シャガメ! という声は聞こえていなかった。
 地に伏せたフレイアの向こうの、ギャラルホルンを構えたヘイムダルの姿に、彼は最後まで気付かなかった。
 全霊を込めた彼の突進力は、ギャラルホルンとの激突の瞬間、爆発音をたててその身体を破裂させた。骨も皮も、肉も内蔵も、後ろに吹っ飛ぶことなくその場で四散し、ただ体液だけが慣性に従って前方へと飛散した。
 紅く染まっていたその心は、彼の認識よりも速く暗転し、そして消滅した。
 ロキとユヅキがその場に到着した時、フレイアはジャギィの体液に塗れて放心していた。
 不安と恐怖と命の危機と、紅い色をした絶望とその消滅と、そして助かったという実感と。感情は追いつくことが出来なかった。
 泣きも笑いも出来ずに放心したフレイアを、しかしヘイムダルは容赦なく叱りつけた。
「この状況で村から出てくるとは何事だ!」
 雷のように響く声で怒鳴りながら、ヘイムダルはフレイアを無理矢理に立たせる。
「この大馬鹿者が!」
 言うが早いか、ヘイムダルは小さな頭の頂点に強烈な拳骨を食らわせた。ゴツリ、と音がしたその光景を見て、ユヅキは思わず目をそらし、ロキは
「あれは、本気で痛いんだニャ……」
 と、つぶやいた。
 フレイアは、ノロノロとした動きで頭に手をやり、やっとその痛みを認識した。目に涙がたまり始める。
 ヘイムダルはしゃがんで、フレイアの目を覗きこんだ。
「痛みなどで泣くな!」
 フレイアの顔から、再び表情が失われた。
「もし死んでいたらと考えろ。その場合どれだけの人が、どれほど悲しむことになるか。わかるか」
 言われてフレイアは目を瞑った。もしも自分があの血まみれのジャギィに噛み殺されていたら、母は、父は、一体どう思っただろう。それを考えるだけで、拳骨の涙とは違う、悲しみの涙が頬を伝い始めた。
「心配をかけた人たちを想っての事であれば、泣くのを許す」
 ヘイムダルの言葉を聞いた瞬間、フレイアの表情がグシャリと崩れた。今度こそ、大粒の涙が止めどなく溢れてきた。フレイアは声にならない声でごめんなさいと言った。両親の顔、友人の顔、村人たちの顔。そしてロキの顔が次々と湧き出してくる。
 フレイアはその場に座り込んで、涙を流しながら謝り続けた。


10.報告書
 ギルド事務所にて、本部へ送る報告書をユヅキは読み上げた。ソファに座るヘイムダルがそれを聞いている。
「夕刻、南西第四ベースキャンプにて、駐在するアイルーより急報あり。曰く、ドスジャギィ率いるジャギィの大群来る。対処されたし。ハンターヘイムダル、オトモアイルーを率いて出陣し、深夜ガルガリ河南河畔にてドスジャギィと対峙。戦闘の末これを討伐す。ジャギィの群れ、統率を失い森林中を彷徨するも、オトモアイルーらの適正配置等、的確な対処により、村、及び周辺への被害を最小限に食い止める。ただし、村の子供が森へ入り込む問題これあり。児戯によるものなり。救出に成功し大事には至らねども、これを以って、村人の協力を受けられない場合の対策を講ずるの要ありと私感せり。今後の課題とす。……こんな感じでいいですか?」
「大丈夫だろう。作戦の詳細などは別表で?」
「はい。地形見取り図と、アイルーたちの配置図。ジャギィと遭遇した場所と時間もアイルー達から聴取しています。それとドスジャギィの個体の詳細ですね。大きかったからちょっと精細に調べます。解体調査はヘルヴォルとエイルがやってくれていて、終わったら報告に来る事になっています。書類作成には、多分今日いっぱいはかかりますね」
「了解した」
「あ、それと……」
「?」
「今回の作戦名なのですが、どうしましょうか」
「……任せるよ」
「そうですか……じゃぁ、そうですね。んー、シガソウジュンとでもしておきますか」
「……すまん、よく聞き取れなかったのだが」
「紫の牙、蒼い盾、で、紫牙蒼盾、です。紫と牙はわかりますよね。蒼はヘイムダルさんが着ていたアロイ装備の蒼、盾は防衛戦のことです」
 至って真面目な顔で喋っているユヅキを見て、まぁいつもの事だ……と、ヘイムダルは思った。
「あ、月下って言葉も入れたいな」
「……作戦名は簡素な方がいいかもな」
「そうですか……そうですね」
 言いながら、ユヅキは先ほど読み上げた報告書の下書きに、「月下蒼盾」と書き加えた。
 その時、事務所のドアが開けられ、ロキが入ってきた。
「隊長、全員集合しましたニャ!」
「分かった。すぐ行く」
 ロキに返事をしたヘイムダルは、ユヅキに向かって言った。
「では嬢ちゃん、さっき打合せた話を部下たちに通達してくる。忙しくなるが、よろしく頼む」
「はい、嬢ちゃんとは呼ばれたくないですが、ともかく。ガルガリの森の生態調査は、期限が定められているわけではないですが自分の仕事です。いい機会だと思ってます」
「ああ、それと」
「はい?」
「これをフレイアに渡しておいてくれ」
 言って、ヘイムダルは小さな牙を削って作った小さなビンを差し出した。紐が付けられており、首飾り型の装飾品に仕上げられている。
「これは?」
「フレイアを襲ったジャギィの牙から作った。知っているだろうがハンターの間ではこれに油を入れて、刃を研ぐときに使う。これを身に付け、常に自分の行動を省みるよう言っておいてくれ」
「分かりました。渡して、伝えておきます」
 ヘイムダルはうなずき、ロキの後ろに付いて外へ出て行った。
 この牙の小瓶こそ、後に鬼教官(とフレイアが呼ぶようになる)ヘイムダルの指導の元、猫の子のような好奇心を持ったままハンターとしてデビューするフレイアが常に携帯する事になる研磨珠なのだが、それはまた別の話である。



11.ガルガリの滝の南の森の探索の必要性
 事務所の前庭に、テュール、ロキ、エイル、スルーズル、ヘルヴォル、ゲル、ゴンドゥルの六匹が整列していた。休めの姿勢をとっていた彼らは、ヘイムダルがその前に立つのをきっかけに、全員が気をつけの姿勢に直った。
 敬礼をして、ヘイムダルは口を開いた。
「今作戦の各員の奮闘に感謝する。現在、ベースキャンプに駐在しているトール、ソグン、スヴィブル、カーラ、ハールバルズと共に、貴様らは立派に村を防衛した」
 アイルー達は無言のまま、だが揃って尻尾をピンと立てた。
「とはいえ事後の不安が残る。あのドスジャギィ達がなぜ危険を犯して移動してきたのか、それが判明しない。しかし前例として、より強大なモンスターに縄張りを奪われた鳥竜種や牙獣種が人里の近くへ来るという例は多い」
 一息つけて、ヘイムダルは続ける。
「これより、我々はその調査へと入る。ヘイムダル、ユヅキ、およびテュールの三名は、明日よりガルガリの滝の更に南の森林地帯に出立。ドスジャギィらが移動せざるを得なかった原因の究明にあたる。最長で一ヶ月を予定する」
 ここでヘルヴォルが敬礼し、一歩前に出た。
「質問を許す」
「ミャ! その間、村の防衛については、我々はどのように行動しミャすか!?」
「うむ、これよりそれを説明する」
 ヘイムダルが全員を見回した。
「これより一ヶ月、非常事態による全員出動の期間とする。現在、村に居るアイルーは一日の休息と準備期間を取った後、ベースキャンプへ出動。ベースキャンプに居るアイルーたちは、入れ替わりで一度村に帰り、同じく一日の休息と準備期間を取った後ベースキャンプに戻り、その後は原則として一箇所二匹態勢を以って防衛力を強化しろ。ただし、ヘルヴォルとエイルは防衛線全体の把握、及び指示のために交代でギルド事務所に入れ。日々の報告書の作成も任務とする。またこの事態における報酬に関しては、状況が終了した後、適正となるだけのものを検討させてもらう」
 質問したヘルヴォルは敬礼を解いて気をつけの姿勢に戻る。
 続いてヘイムダルはロキを見据えて言った。
「なお、防衛線全体の意志疎通にあたって、緊急事態を除いてはロキ、お前がすべての伝令と調整を行え」
 これまで完全な直立不動だったアイルーたちが、わずかにざわめいた。ヘイムダルにしては非効率的な指示だったし、何よりもベースキャンプの間を走り回らねばならないロキに負担が集中してしまう。作戦行動というよりも、それは懲罰に近い命令だった。
 ヘイムダルはロキの顔を見ながら、静かに言った。
「理由は分かるな?」
「イエス! ニャー! 全体の伝令と調整の役、全力で努めさせて貰いますニャ!」
「よし。それではこれで作戦通達を終了する。現在ベースキャンプに居るアイルーたちには、後日各々が伝えてくれ」
 ヘイムダルは全員の顔を再び見回して、敬礼する。
「ご苦労だがよろしく頼む。引き続き各員の奮闘を期待する!」
 並んだアイルーたちは、統制された動きで敬礼を返し、声を揃えた。
「「ニャー! イエス! ニャー!」」
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category: モンハン小説

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コメント

先程はありがとうございました!

HN:Royでご一緒させていただいた者です。

記事違いだと思いましたが、お礼をしたかったので、失礼ですがここにコメントします。


先程は短い時間でしたが、ありがとうございました。
笛使いの方とご一緒できてとても楽しかったです。

また機会がありましたら、よろしくお願いいたしますm(__)m

コレコレ(Roy) #7fPvN3LM | URL | 2015/07/08 23:54 | edit

Re: 先程はありがとうございました!

>>Royさん

こちらこそ、どうもありがとうございました。
初めて参加させていただいたのですが、とても親切に対応して頂きました。

Royさん退出後にも少し狩りさせてもらい、自分の方はHRが700になりました♪
回線の神様が荒ぶっておられたのが少し残念でしたが、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

また、機会があればご一緒しましょう!

ロキ #- | URL | 2015/07/09 11:51 | edit

場外で・・・

こんにちは(*´▽`*)

とりあえず一区切りですね(*^▽^*)
最後のジャギイの思想、一瞬なんだろうと思いましたが仕掛けに気づきなるほどとなりました。
アニメや漫画での表現と違って、文字のみであの感じを出すのは苦労されたと思います

そして、物語を読む以前の場外で爆笑(≧▽≦)
いましたねそんな人たちがwww
・・・私はただのボッチ気質です(´・ω・`)

ウィクトル #mQop/nM. | URL | 2015/07/09 12:59 | edit

Re: 場外で・・・

>>ウィクトルさん

見ていただきありがとうございます。

ただ……。
今回は、自分では「失敗だなぁ」と思ったところも多かったです(見ていただいたのに、それが失敗でしたと言うのは失礼だと思いますが)。

特にジャギィの下りは、もっと「言葉を持たない動物の感情や思考」みたいなものを表現したかったのですが、なんか上手く行かなかったし、しかしじゃぁどう書けば正解だったのかが全然見えていないし。
四苦八苦した挙句に文章が冗長になるわ、作成に時間がかかるわ……。

書きながら経験を積んでいきたいなと思っています。
そんな感じですがこれからもよろしくお願いします。

ただ。
自分でもあのオープニングの雰囲気は気に入っていました(本編と関係ねぇ)。
その3のあの二人の会話だけ、動画作成に詰まった時など無駄に何回も眺め回すという、通称「うっとりループ」という現象に陥っていました。

ゆかり嬢の朗検試験が終わったあと、あの二人もそれぞれ朗読をさせられている設定です。
8月半ばまでに、弦巻マキ(金髪の方)に狩猟笛(ギター)を、東北ずん子(緑の方)に弓を持たせて、モンハンのモーションを取らせてみたいと思っています。そちらも( `・∀・´)ノヨロシク。

ロキ #- | URL | 2015/07/09 19:52 | edit

心理描写♪

新作アップお疲れ様ですm(_ _)m

ジャギィの心理描写や後半の仕掛けの表現方法は自分にとってはとても斬新で凄く面白かったです(^o^)

フレイアがどんなハンターになるのか、またどんな武器を使うハンターになるのか非常に興味があります(≧∀≦)


そしてドスジャギィの群れ一団を追いやった大型モンスターの存在・・・

次回作も楽しみですo(^o^)o

それから私事で恐縮ですがアメンバーありがとうございました(*⌒▽⌒*)

けんゆう #028lExxE | URL | 2015/07/10 08:46 | edit

Re: 心理描写♪

>>けんゆうさん

ジャギィの感情が爆発した時(とニャー! イエス! ニャー!)のエフェクトは、今回の動画ではぜひ使ってみたいと思っていた効果でもあります。

MMDという動画制作ソフトは、もともと有志が制作したフリーソフトなのですが、それに賛同して様々な人が機能やモデルを追加作成しました。その中でも大きなものにMMEというエフェクト追加ソフトがあるのですが、それを是非使ってみたかった。
アイキャッチとして作った、ネオンぽい輪郭で乱舞しているユヅキ嬢も、このMMEというソフトの効果です。
MMEの登場によって、MMDの表現力が爆上げされたんですよ(独り言だと想ってください)。

フレイアは、自分のインスピレーションの中ではガンランスを使っています。あくまでなんかそんな感じがするというだけです。

ジャギィの群れを追いやったモンスターに関しては、実は文章作成段階ではジャギィの思考の中に「あのニンゲンめ、あのネコどもめ、縄張りを荒らしたあのク○め(ここでは一応伏せ字……ソ、ではないよ。」というセリフを入れていたのですが、ここでは唐突過ぎて無駄かなと思って削ってしまいました。
さてはてそれが正解だったのか、それとも(わかりやすすぎる)伏線として取っておくべきだったのか。別の場所で語らせるべきだったのか。
悩むことばかりです。

まぁ何にせよ、ハンターランク3のヘイムダル氏と、双剣が振るえるとはいえ本職のハンターではないユヅキが戦える程度の相手ではあります。

今後共よろしくお願いします。

ロキ #- | URL | 2015/07/10 18:50 | edit

UPお疲れ様です

毎度動画作成お疲れ様です。
本編前の会話、ほのぼのとして癒されますね。
「うっとりループ」に陥るのも分かる気がします。w

今回は心理描写メインですね。
それもこういう心境って描写が難しい・・・。
最初ガラケーで見た時は、一瞬表示がおかしくなったのかと。
あれはあれでアリだと思います。
文字だけで混沌とした心理状態、駆け巡る思考、
言葉を持たないジャギィと言うのがまた難しい。
何処までジャギィ自身の視点で書くか、第三者の視点から描写するか。
匙加減が難しいですね。
あまり深く考えるとダークサイドに落ちそうだし。

それにしても。戟怒マジオス・・・そんなに一杯いるんですか、挑む人。
しかもソロとか。言いだしっぺは何も考えてなかったに違いない。

第15回MMD杯も応援してますね。
そして「こやし玉の女神」って何。;

yuki #Z0eBfVjg | URL | 2015/07/14 22:56 | edit

Re: UPお疲れ様です

>>yukiさん

いつも見ていただきありがとうございます。

文章の方はともかく、動画の方は今回、色々と実験いていたり新しい試みをしていたりします。
エフェクトもそうなのですが。
この動画の単元7くらいから、物理演算の使い方をやっと覚えました。
物理演算は、ダンスなどでは非常に便利な機能なのですが、座った状態が続くと椅子と身体に挟まれたスカートが暴れてしまうという欠点もありました。

そのため今までは物理演算を切っていたのですが、それだと今度、髪がまったく固まってしまう。
まぁそれはそれでいいかと思っていましたが、今回から、スカートの物理は切って、髪の物理は活かすというやり方を覚え、そのあたりのリアル感を出すことが出来るようになりました。
具体的には、首を振ったり、喉に手を当てたりするとき、もみあげが自然に動いてくれるようになりました。
自分の中では、エフェクトの使い方を覚えたこと以上に重要な成長だったりします。

ロキ #- | URL | 2015/07/15 18:16 | edit

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